お金を増やした後に

様々な体臭とその対策

第4章 様々な体臭とその対策

■口臭の攻略法
●気になるニオイの1位、口臭

女性雑誌や化粧品会社がアンケートをとると、
気になるニオイの1位はたいてい口臭だそうです。

とりわけ他人の口臭が気になったとき
「自分はどうなんだろう?」と心配になるとのこと。

なにしろ人間は二本足で立つ動物です。

お互い向い合えば口と鼻はお見合い状態に
なって、
相手の口のニオイは鼻に飛び込んできます。

しかも口臭を出す側は意外と自分のニオイに
気づかないものです。

それは、嗅覚は疲れやすいので、
いつもかいでいるニオイには慣れてしまうから
です。

こと口臭に関しては「人のふり見て我がふり
なおす」というわけにはいかないところが、
口臭のトラブルの尽きない所以です。

しかしここで申し上げておきたいのですが、
口はにおって当たり前なのです。

なにしろ人間は、
生きるために食べたり飲んだりします。

空気も吸います。

いろいろなものが入ってきます。

入るだけではありません。

息や、痰、ゲップなどの出口でもあります。

南船北馬の波止場のように朝から晩まで
出入りで賑わう場所ゆえ、
ニオイはつきものなのです。

それでもやっぱり口臭は嫌です。

何とかしたい。

その口臭の何たるかを知りながら
攻略法を考えましょう。

●お口のニオイどき

たとえば、どんなときに口はにおいやすいの
でしょうか?

餃子やニラレバ炒めを食べれば口がにおう
のは当然ですが、
それ以外にも口臭には「ニオイどき」というのが
あります。

それは朝の起き抜けや空腹のとき、
そして緊張したときなどです。

なぜなら、この「ニオイどき」となると
口の中でニオイを抑える仕組みが
手薄になってしまうからです。

その仕組みについてご説明しましょう。

そもそも口のニオイは、
唾液と深い関係があります。

もともと唾液には雑菌力があって、
口の中の雑菌の繁殖を抑えて口臭を
防いでいます。

もう少し詳しく説明すると、
唾液の中にはリゾチームという酵素があって、
それが最近の細胞壁を溶かして殺してくれる
のです。

生き残った雑菌も唾液に流され、
飲み込まれます。

胃の中は強い酸性ですから、
ほとんどの菌は死んでしまいます。

つまり唾液のおかげで、
本来はものすごいニオイになるはずの
口の中が、
「公衆」の迷惑にならない程度に抑えられて
いるのです。

ところがこの唾液が、起きたばかりや
空腹のとき、緊張したときには減って
しまいます。

これが「ニオイどき」の原因です。

ですから口臭を抑えるには唾液を盛んに
出すことが必要です。

まず朝は、朝食抜きで家を出ない事。

食べるときは黙ってモグモグでなく、
楽しくおしゃべりしながら食べる。

緊張するようなことを考えずに、
リラックスして一日を迎える。

そして食後は必ず緑茶や紅茶などで
ぶくぶく口の中をゆすぐこと。

そのお茶は飲んでも出してもかまいません。

口の中は温度が高いので食べて1~2時間も
放っておくとカスが発酵してきます。

それを防ぐには食べるたびに歯磨きをするのが
理想ですが、
うがいだけでも十分口臭の予防効果はあります。

それでも気になる人は市販の洗口剤などを
使って口をゆすげばよいでしょう。

■便はなぜクサイ?
●太古の時代、便のニオイは信号だった

便は必ずにおいます。
無臭便などありません。

便は、もともとは食べ物です。

食べ物は様々なニオイ物質を含んでいます。

その食べ物が消化され、
吸収された残りカスが便なのです。

だから便は臭います。

便に特有なニオイは、
主にメチルメルカプタンという化学物質ですが、
これは玉ねぎや豆、人参、じゃがいもなど、
多くの食べ物に含まれている成分で、
ときには香料の素材にすらなります。

ですから便は、本来ニオイはしても
クサイものではないはずです。

実際、赤ちゃんの便は心地よい香りに思える
ことすらあります。

それでは、どうして便は不快な悪臭を放つので
しょうか?

便の中ではタンパク質が分解されて、
いろいろな物質が発生します。

アンモニア、インドール、スカトール、
硫化水素、実はこうした面々が諸悪の根源
なのです。

特に、悪玉菌と呼ばれるウエルシュ菌や
大腸菌が腸で増えすぎると、
これがタンパク質や脂質を分解し、
発酵させて、いわゆる腐った食べ物の
ニオイを発生させます。

人間は、自分の安全を守るため、
腐ったものを本能的に拒絶しますから、
こうしたニオイを嫌悪するわけです。

さらに、見た目に汚らわしい感じが拍車を
かけてしまいます。

はるか太古の時代、便のニオイは
「私がここを通ったぞ」と主張する手段
だったのですが、
その意味がなくなってしまった現代人に
とって、便はクサイもの、嫌なものとなって
しまったわけです。

●便の腐敗臭の原因

しかし、排泄物イコール腐敗物では
ありません。

便に不快なニオイが強いとしたら、
それは便が何かの原因で腐敗物に
なったためです。

ではその原因について、
たとえばあなたが食べたものが、
どんな条件で腐敗臭を出す便に
なるのか、
そのパターンを紹介しましょう。

【ニオイの原因①】
まず、よく噛まずにすぐ飲み込んで
しまう人。

これはクサイ便への第一歩です。

食べ物は、消化されてこそ吸収
されるものです。

消化されなかった食べ物は、
腐敗のための材料でしかありません。

消化の第一段階は口の中です。

唾液に含まれるアミラーゼやリパーゼ
などの酵素は、消化を助けるだけでなく、
口の中の雑菌を殺してくれます。

よく噛んで、たくさんの唾液を出してから
飲み込んでください。

【ニオイの原因②】
次に、ストレスのある人もにおいます。

食べ物が飲み込まれて胃に入ると、
そこには最強の消化酵素ペプシンが
待ち構えていて、
タンパク質をあっという間に消化します。

ところがペプシンはストレスがあると
うまく分泌されません。

食べ物が胃の中にあるときにペプシンが
出なかったり、
逆に空腹の時にたくさん分泌されたり、
とぎくしゃくします。

やがて食べ物は十二指腸を通り、
その先の小腸でほとんど消化吸収されるの
ですが、
ストレスは小腸の動きにもブレーキをかけて
「蠕動」を止めてしまいます。

食べ物が腸の中でモタモタし始めると、
つまり便秘ですが、
それだけで腐敗が進み、
悪臭も強くなるのです。

【ニオイの原因③】
第三は、腸が汚れている場合です。

とりわけ大腸の汚れには、
有害な細菌がたくさん棲みついています。

もちろん健康な人の大腸にも細菌はいます。

百種類の細菌が合計百兆個いると言われて
います。

問題は、その百種類の細菌の顔ぶれです。

細菌がみな悪玉なのではありません。

人間に欠かせない細菌もいます。

そのような細菌を善玉菌といって、
たとえばビフィズス菌などがその代表格です。

ビフィズス菌が腸で一定の割合を占めていれば、
ウエルシュ菌や大腸菌などを抑えてくれるので、
さしもの悪玉も大きな顔ができません。

ところがビフィズス菌が減ってくると、
一気に悪玉菌が増えてきます。

その結果、腸の中でまだ消化されていない
タンパク質やアミノ酸が分解されて
有害物質を作り出します。

アンモニア、インドール、スカトール、
硫化水素、つまり冒頭に出てきた悪臭の
成分です。

しかも悪臭だけでなく、血圧を変動させたり、
白血球の仕事を邪魔して炎症を起こしたり、
さらには発がん性の物質にもなるのです。

逆に考えれば、便の悪臭が強いときは、
腸が汚れて、その中で悪玉菌が増えている
ということです。

便のニオイは健康のバロメーターと言えましょう。

では、便のニオイに影響を与える善玉菌と
悪玉菌は、
それぞれどのようなときに増えたり減ったり
するのでしょうか?

●善玉菌・悪玉菌増減の要因

菌の変動を左右する第一の要素は、
年齢です。

腸の中の細菌の数は年齢と共に移り
変わります。

生まれたばかりの赤ちゃんの菌は無菌です。

次第に大腸菌など雑菌が棲みつきますが、
それを上回る勢いでビフィズス菌が棲みつき、
青年期の頃まではずっとビフィズス菌の優位が
続きます。

ところが中年から老年期になると、
付け上げるように悪玉のウエルシュ菌が台頭
してきます。

お父さんの便がクサイと娘さんに嫌われて
しまうのも、
よる年波のなせるわざなのです。

第二の要素は、体調です。

風邪や慢性の病気などの時は、
ビフィズス菌が勢力を弱め、
ウエルシュ菌が増えてきます。

便秘や下痢の時も同様です。

そして最も影響が大きいのは、
当然ながら食べ物です。

何を食べたか、日ごろどんな食生活を
しているか、
それによって腸内の細菌の勢力図
「フローラ」がほぼ決定します。

では食事と便のニオイにはどのような
関係があるのか、
どんな食事をすれば便の悪臭が
やわらぐのでしょうか。

●便臭がやわらぐ食事

原則は、善玉菌を元気にし、
悪玉菌を腸から追い出すことにあります。

まず、善玉菌を元気にする食事法について。

これはビフィズス菌の直接補給、
つまりヨーグルトを食べるのが一番です。

しかしこの方法にも難点があります。

それは、ヨーグルトのビフィズス菌が胃の中の
ペプシンによってほとんど殺されてしまうという
ことです。

ほんのわずかしか大腸に届かないのです。

ですからポイントは、毎日継続してヨーグルトを
食べることです。

次に、腸の中のビフィズス菌を元気に育てる
ことです。ビフィズス菌の大好物のオリゴ糖を
多く含む食品を摂りましょう。

オリゴ糖は、消化されずに大腸まで届き、
ビフィズス菌の餌になります。

オリゴ糖を3週間取り続けてビフィズス菌が
2倍近く増えたという報告もあります。

オリゴ糖は、大豆、ゴボウ、アスパラ、
玉ねぎ、はちみつなどにたくさん含まれて
います。

ビフィズス菌が増えれば腸内が酸性になり、
それだけでも自然と悪玉菌が追い出される
のですが、
積極的に悪玉菌を掃除してくれる食物繊維も
摂りましょう。

セルロースやペクチンといった食物繊維は、
消化酵素にも分解されずに大腸に届いて便に
なります。

食物繊維はビフィズス菌の餌にはなりませんが、
その住居になって増殖を助けます。

同時に食物繊維は、
悪玉菌の出した毒素や有害物質、
ニオイ物質やさらにはニオイそのものまで
吸い込んでため込み、
便となって体の外に排泄してくれます。

■足が臭い人は心が優しい
●足はなぜクサイ?

足はどうしてにおうのでしょうか?

第一の理由は、足には、ニオイの素材が
とても豊富だということです。

足は、体のどこよりも角質層が厚く、
その表皮細胞が新陳代謝や摩擦で
はげ落ちて大量のアカになります。

その成分は主にタンパク質です。

さらに皮脂腺からの脂質が混ざります。

この成分を表皮ブドウ球菌やコリネバクテリウム
といった細菌が分解を始めます。

靴下のすえたニオイは、
こうしてできたイソ吉草酸などの低級脂肪酸の
ニオイなのです。

第二の理由は、足をとりまく環境にあります。

人間は、毛のないサルです。

そのせいか、体を覆いたがります。

なかでも足は靴下やストッキングの上から、
さらに靴やブーツをかぶせるわけですから、
当然足の温度は上がりますし、
汗も蒸発せずにたまります。

これでは細菌のために適度な温度と
湿度を提供しているようなものです。
大量の汗をかけば、これは湿度などという
生やさしいものではなく、ムレの状態です。

こうなると、皮膚の角質層はさらにボロボロ
脱落してニオイが強くなります。

足のニオイの元凶は、
この「ムレ」にあるのです。

しかも足の裏は、手のひらや額と並んで、
最も汗腺が密集した場所です。

1センチ平方あたり300近くある汗腺から
多量の汗が出て、
それが靴下や靴に密封された環境で、
汗の成分の重炭酸イオンが急増します。

この重炭酸イオンはアルカリ性ですから、
酸性を嫌う細菌によっては、
最高の環境なのです。

ところで、こうした条件は誰でも同じなのに、
足のニオイは人によってずいぶん違いが
あるようです。

これはどうしてでしょうか。

それは汗の量の違いです。

足の裏の汗の量には、
かなり個人差があります。

というより足の裏だけにたくさんの汗を
かく人がいるのです。

それが「精神性発汗」つまり
「心が汗をかいてしまう」人のことなのです。

緊張したり興奮したとき、
手に汗を握った経験はどなたにもあるでしょう。

それが過ぎれば汗は止まるものですが、
日常の場合で汗をかき続けて止まらない人が
います。

何か偶然のきっかけで足のニオイが
気になったり、
汗をかいて足をことさら意識してしまった結果、
汗をっかうまいと思うほど、
かえって汗をかいてしまうという悪循環に
陥ってしまったのです。

●足の多汗に悩む人の性格

足の多汗に悩む人には、
胸中する性格があります。

みなさん一様に、真面目で完璧主義、
負けず嫌いの努力家です。

それでいてかなりの恥ずかしがりやでもあります。

一人の人間の中で、
外向きと内向きの正反対の性格が衝突した
結果生じた「汗」なのです。

しかし、こうして人前で緊張して汗をかくという
ことは、
そもそも相手を大事に思っているからこその
結果です。

考えてもみてください。
たとえば無人島に流れ着いた人が、
いったい汗や体臭を気にするでしょうか。

犬や猫の前で、
あるいはテレビに好きな俳優が映っていても、
その前で裸になっても恥ずかしくはありません。

まして緊張して汗をかくことなどありえません。

つまり精神性発汗が強くて手のひらや足の裏に
汗をかくというのは、
目の前の相手を生身の人間として尊重する
気持ち、いわば思いやりの心があればこその
現象なのです。

やさしさが汗の原点。

足がにおうのはやさしさが溢れた証拠です。

「足のクサイ人は心が優しい」、
これは「風が吹けば・・・」式の理屈ではなく、
正真正銘の真実だったのです。

●足のニオイ対策

では、脚のニオイを抑える対処法について
説明しましょう。

それはなによりも、「汗」対策です。

しかし暑くて出る汗を抑えることは生理的に
困難です。

でも、今問題の精神性発汗は、
ほんのちょっとしたコツさえつかめば
簡単に抑えることができます。
そのコツとは「もっと汗を出してやろう」
と努めることです。

夜眠れないときと同じです。

眠ろうとすると目が冴えてしまい、
逆に朝まで起きていようと開き直った
とたん寝てしまった。

そんな経験があるでしょう。

「望みが強すぎると欲しいものは逃げていく。

逃げてばかりいると恐れていたことが出現する」
これは人間の心理をついた言葉ですが、
その応用です。

汗をかくのがイヤならば、
それを無理に止めようとせず、
逆にもっと汗をかこうとするのです。

こんな簡単な方法ですが、
実に効果的なのです。

もう1つのコツは呼吸法です。

発汗は、交感神経の刺激でコントロール
されています。

一般に胃の蠕動や血管の収縮、
心臓の鼓動のように自律神経が司る動きは、
自分の体といえどもコントロールすることは
できません。

しかし唯一、意識的に早くしたり遅くしたり
できる自律神経の働きがあります。
それが呼吸です。

呼吸をゆっくりすれば、
つられて心臓の鼓動も遅くなり、
血圧も下がり、全身の筋肉も緩んできます。

交感神経の緊張も解けて、
末梢の汗腺を支配している交感神経が
鎮まって、発汗が抑えられるのです。

こうして足の裏の汗もおさまり、
足がムレなくなってニオイも抑えられるという
道理です。

次に行ってほしいのが、
足の裏の角質の対策です。

角質は、細菌の餌となるアカの供給源ですから
こまめに取り除きましょう。

昔ながらの軽石で、お風呂の度にこすり落とす
のが一番ですが、
最近は電動の道具もあります。

ネイルサロンなどと呼ばれるフットケアの
お店も盛況のようです。

次に大切なのは、足の汗を素早く蒸発させて
ムレを防ぐことです。

それには裸足が一番。

通勤などでは靴を履かねばならないし、
靴下やストッキングも必要ですが、
会社の中では裸足か風通しのよいサンダルを
履くのが理想です。
できれば足裏を刺激し、
血行を促進する健康サンダルや健康スリッパを
オススメします。

靴のニオイを防ぐことも大切です。

足のニオイは、皮膚と靴下と靴のニオイが
三位一体になったものです。

靴は2~3日続けて履くと汗が吸い込まれて
湿気を帯び、
イソ吉草酸などのニオイ物質が吸着し、
細菌も繁殖をはじめます。

ですから靴は1日履いたら2~3日は風通しの
よいところで陰干しして休ませてください。

朝でかける前に靴用の防水スプレーと脚用の
制汗スプレーをしておくのも効果的です。

靴の中敷をこまめに取り換えることも忘れずに。

足のニオイを簡単に予防するオススメが、
竹酢液です。

竹酢液とは、竹から炭を作るときにとれる
エキスで、
同じく木からとれるエキスが木酢液です。

どちらも強い酸性で、
昔から民間療法で消炎、殺菌、かゆみ止めに
使われてきました。

お出かけの前後にお湯を張ったタライに
2~3ccほど入れて、
足を浸してよく洗ってください。
これでかなりニオイが抑えられます。

「マコモ」も効果があります。

マコモはイネ科の植物ですが、
その穂に寄生する黒穂菌は、
雑菌の繁殖を抑えながらアカなどの
老廃物を食べてくれます。

しかも黒穂菌は熱湯の中でも死ぬことは
ないので、
先ほどの竹酢液などと組み合わせて
使えば効果は倍増です。

■おじさん臭の正体

●過酸化脂質の酸化ルートによる体臭

化粧品メーカー「資生堂」が、
中高年特有の体臭の元となる物質
「ノネナール」と、
そのニオイの発生の仕組みを発見したと
発表しました。

20代から70代の男女約20人に同じ
ポロシャツを3晩パジャマ替わりに着てもらい、
そこから出るニオイ成分を分析した結果、
20代、30代にはまったくなく、
40代の中年期から目立ち始めるニオイ
「加齢臭」が、
ノネナールというアルデヒドであることを
突き止めたのです。

このノネナールの発生の仕組みをカンタンに
説明しましょう。

体には、皮膚のうるおいを保つ皮脂を分泌する
皮脂腺があります。

中高年の皮脂には「9-ヘキサデセン酸」と
呼ばれる脂肪酸が増加します。

同時に過酸化脂質も増加します。

皮脂がこの過酸化脂質と出合うことにより、
脂肪酸が連鎖的に酸化分解され、
様々な低級脂肪酸などのニオイ物質になります。

その1つがノネナールなのです。

この発見で重要なことは、
過酸化脂質の酸化作用がニオイの発生に
関わっていることを初めて示した点です。

従来体臭は、ニオイの元となる物質が
皮脂表面で常在菌によって分解される経路が
中心だと思われていました。

この経路をシャットアウトする消臭法では、
常在菌を減らすこと、
つまり殺菌が必要です。

ところが皮膚に住みついている常在菌は、
私たちの体には必要な菌なのです。

仮にこれらの菌がなくなると、
もっと強い雑菌が繁殖したり、
カビが属食して不都合が生じます。

つまり体臭を抑えるために常在菌を
抑制すると、
他の雑菌が増加して、
その雑菌がニオイ物質を分解し、
よりいっそう体臭が強くなるという
ジレンマに陥るのです。

体臭の発生における「過酸化脂質の酸化」
ルートの発見は、
脂肪酸の酸化分解を防ぐことで、
皮脂表面の細胞叢のバランスを乱すこと
なくニオイを抑制することができる点で、
画期的なのです。

注目すべきは、ノネナールの生成における
「過酸化脂質」の関与です。

この過酸化脂質は、不安定で他の分子と
反応しやすいフリーラジカルという物質が、
脂質と反応し酸化させることによって生じる
ことが多いのです。

このフリーラジカルは、「老化」が進むことで
増加します。

つまり、加齢臭の強い人とは、
年齢より体が老化している人なのです。

●加齢臭を防ぐ方法

ですから、加齢臭を防ぐには、
若さを保つことです。

老化の振興をスピードダウンさせること、
具体的には、体内でのフリーラジカル
発生を最小限にし、
過酸化脂質の増加を抑えるのです。

その第一は、ストレスを作らないこと。
ストレスこそフリーラジカルの発生の
最も大きな原因なのです。

会議や営業成績でいつもイライラ
しているサラリーマンの中高年が、
おじさん臭いのも当然かもしれません。

次は、フリーラジカルを非活性化する
物質を摂取すること。

そのような物質の代表が、
ビタミンC、ビタミンE、カロチン類です。

果物などをたくさん食べるとよいでしょう。

さらにフリーラジカルによって傷害された
細胞を再生する抗酸化物質を、
食事の中で多く摂ることも間接的な
加齢臭予防対策になります。

それらの物質は、赤ワインのポリフェノール、
緑茶のカテキン、大豆のイソフラボン、
ゴマのセサミノールなどがあります。

また、皮膚の老化を直接防ぐコラーゲンの
摂取や、
皮膚に直接働きかけるビタミンCを含んだ
ローションを、
皮脂腺が集中している体の正中線を中心に
仕様するのも効果的でしょう。

●中高年のおじさんがなぜ体臭を気にするのか

ここ数年、体のニオイの悩みで通院する
中高年の男性が急増しています。

その現象の背景を考えてみましょう。

まず、女性の社会進出。

職場などで、女性の意向やニオイに対する
嗜好を中高年の男性が無視できなくなったの
ではないか。

もう仕事一本槍では通用しなくなった。

逆に言えば、中高年の男性が初めて
エチケットに目覚めたともいえるでしょう。

しかし、何事にも真面目な彼らは、
それだけで終わりにならないのです。

いままで無関心であった体臭でさえも、
いったんそれに意識が向くとニオイ過敏症に
走ってしまいます。

それに社会の行き過ぎた清潔志向が
拍車をかけます。

「ニオイ、イコール不潔」、
こんな脅迫観念でがんじがらめになります。

そこに現在の経済的不況や希薄な人間関係が
追い打ちをかけます。

リストラやちょっとした人間関係のつまづきでも
「自分の体臭が原因ではないか」と悩んで
しまうのです。

でも、ここで「若者の勝手な言葉など気にするな、
もっと自信を持て」と声を大にして言いたいです。

なぜなら、問題はニオイを出すおじさんよりも、
ニオイを感じる若者の嗅覚の方にある、
ともいえるからです。

人間の嗅覚は、3歳から5歳くらいの幼児期に
慣れ親しんだニオイには不快感を抱かず、
むしろ懐かしい記憶として残るといわれています。

現在はどこの家でも核家族。

おじいちゃんやおばあちゃんに添い寝された
こともなく、お年寄りのニオイになれずに
育った若者がおじさんのニオイをいやだと
思うのも当然なのです。

それに、若者たちがおじさんの加齢臭だけを
嗅ぎ分けているわけではないのです。

人間の体臭は生理的なニオイや生活の
ニオイが混ざりあって1人の体臭を作って
いるのです。

若者は中高年の男性の言動を視覚的な
イメージで捉え、
「オヤジクサイ」と嗅覚的に表現している
こともあるのです。

しかし駅のホームで平気で痰を吐いたり、
食後につまようじでシーハーしたり、
時代遅れのオヤジギャグで場をしらけさせたり、
といった光景を見ると、
若い女性がおじさんは「目」にも「耳」にも
クサイと腱炎するのもそれなりの言い分が
ありそうです。

ですから自分の娘や若い女性からクサイと
言われないための第一歩は、
まず子供の幼児期に父親不在にしないこと。

次に、身の振る舞いが見た目にも臭くないように
すること、なのです。

■ダイエット臭
●本人には気づきにくいダイエット臭

「ダイエット臭」という言葉はつけられた名前
ですが、急激な食事制限が体臭や口臭を
強くするのは事実です。

みなさんも、朝食や昼食を抜いた空腹時に、
口や体からぷーんと甘酸っぱいニオイが
漂っているのを感じた経験があるでしょう。

このような不規則な食生活で一時的に強く
なるニオイも、
ダイエット臭と言ってもよいでしょう。

実際にダイエットをしている人の半数以上は、
一時的にせよ「ダイエット臭」が生じている
可能性があります。

ただ多くの人は、ダイエットで減量することに
夢中のあまり、
自分の体からニオイが出ていることに気が
ついていないのか、
自分のニオイに慣れてしまい、意識していません。

ダイエット臭は、ダイエットを継続しているときに
徐々に体臭が変化していくため、
自分自身で感じにくいという特徴があります。

●ダイエット臭の原因
それでは、なぜこのようなニオイが生じる
のでしょうか。

結論を言えば、ダイエット臭の一番の原因は
間違ったダイエットにあります。

そもそもダイエットは食事の摂取カロリーを
減らすとともに、
運動で代謝をアップしないと成功しない
ものです。

食事だけを極端に制限してやせたとしても、
それは体の筋肉や水分が落ちて体重が
減っただけにすぎません。

それにいずれ「どうしてもこれ以上やせられない」
という壁に当たります。

この停滞は、摂取カロリーの減少によるエネルギー
不測に体が対応して基礎代謝を低下させるのが
原因です。

一種の自衛作用なのです。

さらに、運動していないために筋肉での熱産生が
低下して、
代謝の速度が遅くなることも基礎代謝の低下に
拍車をかけ、脂肪の燃焼効率が抑えられます。

このような「基礎代謝の低下=やせにくい体質」
になってしまったことが、
ダイエット臭の原因となるのです。

ダイエット臭は、このような飢餓状態で基礎代謝が
落ち、体がなんとかエネルギーを生み出そうと
不完全燃焼をしている過程で生じる「副産物」
ともいえるでしょう。

このダイエット臭は、食事制限の家庭に応じ、
次の3段階で発生します。

【第一段階】
食事制限により炭水化物やタンパク質の
摂取不足が生じると、
体はストックしておいた中性脂肪を燃やすことで
エネルギーを得ようとして、
中性脂肪をニオイ成分でもある「脂肪酸」に
分解して、
ミトコンドリアのTCA回路という燃焼系に
運びます。

ところが、急激なダイエットや運動不足で
代謝が低下してこのTCA回路の回転が
減速していると、
脂肪酸が完全燃焼されず、
余分な脂肪酸が血中に増加してきます。

これが汗や皮脂とともに体外に出ると、
脂っぽい脂質系のニオイがしてきます。

しかし、このニオイはさほど強くないため、
この段階では体臭としては気が付かないことも
多いのです。

むしろ、ダイエットによる空腹状態が唾液の
分泌を低下させ、
「口臭」として感じられることが多いようです。

【第二段階】
ダイエットによる基礎代謝の低下が続くと、
熱の産生が少なくなるだけでなく、
体の血行が悪くなります。
これは末梢組織への酸素の供給が減少する
ことを意味します。

酸素不足の状態では、体のエネルギーを
完全燃焼系のTCA回路からではなく、
不完全燃焼系の「解糖系」という方法で
エネルギーを得ようとします。

その結果、副産物として生じるのが乳酸です。

乳酸はアンモニアと一緒に汗の中に出る性質が
あり、
汗をかいた時にアンモニア臭さが強くなります。

この段階では、「なにか汗クサイな」
「ちょっとにおうかな」と体臭を気にする人も
出てきます。

【第三段階】
ダイエット臭の最終段階では、
「甘酸っぱい」ケトン臭という典型的なニオイが
発生します。

このニオイは、血中に増加した脂肪酸が、
TCA回路に入って燃焼されずに、
別な経路で、ケトン体というニオイ物質に
合成されてしまうことで生じます。

ケトン体は、糖尿病の時に出るニオイと同じで、
強烈なニオイ物質でもあるのでしょう。

このケトン体が血液の中に増加すると、
まず呼気や汗、さらには尿の中にも排出されて、
最終的には体全体からつーんとした「ダイエット
臭」を発散させることになります。

●ダイエット臭は体の危険信号

第三段階のダイエット臭は、非常に特徴的
ですので本人も周囲もたいてい気が付きます。

しかし問題は、今まで「ダイエット臭」というニオイの
存在があまり知られていなかったために、
本人が体臭に気づいても、
その原因がまさかダイエットにあるとは思わず、
今までのダイエット法を「やせたいあまり」に
そのまま続けてしまうことです。

しかし、ダイエット臭がするということは、
それだけでその人のダイエットの仕方が
間違っているということを証明しています。

ダイエット臭は代謝が正常に保たれ、
脂肪がTCA回路で完全燃焼しているなら
生じません。

なぜならTCA回路の燃焼で生じるものは、
「エネルギー」「熱」「水」「二酸化炭素」の
4つしかないからです。

どこにもニオイ成分はありません。

つまり、ダイエットの過程でのニオイは、
「あなたの代謝がうまくいっていませんよ」
という危険信号なのです。

その渓谷を無視してダイエットを続けると、
最終的には自律神経系やホルモン系が乱れて、
疲労感、生理不順、めまい、しびれ、冷え等の
体の異常をもたらすのです。

通常、正しいダイエットを戻せば、
ダイエット臭は比較的早期になくなるものですが、
第3段階まで進むと、
ダイエットを止めて体重が元に戻っても、
ダイエット臭だけがずっと残ることもありますので、
注意が必要です。

●代謝アップ、食事に注意してダイエット臭
対策

それでは、ダイエット臭を出さないためには
どうしたらよいでしょうか?

まず大切なことは、体の代謝をアップさせる
ことです。

ダイエット臭を出さずにダイエットを成功させる
ためには、常に体の代謝を高く維持して
おかねばなりません。

そのために最も効果的なものが「有酸素運動」
です。

20分以上の持続的運動が理想ですが、
最近は「こまめに動く」だけでも効果があることが
わかってきました。

体をいつもキビキビと動かしているだけも
代謝は高まるのです。

また、筋肉を落とさないことも大切です。

肝臓で産生されたケトン体は、
肝臓では燃焼できません。

唯一燃焼できるのが筋肉と脳なのです。

できてしまったケトン体を消去するためには、
筋肉の燃焼力も必要なのです。

その効果的な方法が、
手足の「グーパー運動」です。

お風呂の中で、手を結んで開いてを50回くらい
行います。

ついでに足の指の開閉も50回くらい行います。

これだけでもかなりの筋力アップとなり、
燃焼力が高まります。

実は、基礎代謝の低下の原因は、
ダイエットだけでなく、汗腺機能の低下にも
あるのです。

最近はエアコン漬けのため汗腺が退化している
人が多く、
代謝で生じた熱をうまく放出できません。

代謝熱が放出できないと、
うつ熱の状態を招きますので、
体は自衛的に代謝を抑えて熱を出さないように
するのです。

日ごろエアコン漬けで観戦機能が低下した
人がダイエットをすると、
ダイエット臭が出やすいのはこのためです。

汗腺トレーニングは、汗腺機能を高めるだけで
なく、代謝を改善しますので、
ダイエット臭だけでなく「冷え」や「夏ばて」の
予防にも効果があります。

さらに、ダイエット臭を防ぐ食材もあります。

まず、TCA回路の回転を維持し、
燃焼力を高めるクエン酸等の有機酸を多く
含む、酢や梅干し、かんきつ類を多く摂ること。

昆布やワカメなどの海藻に含まれる「アスパラ
ギン酸」などのアミノ酸もTCA回路の材料に
なり、代謝を高めます。

また体の代謝は、退役が酸性の状態で弱まり、
弱アルカリ性の状態で活性化しますので、
アルカリ性の食品を主体とします。

ダイエットでケトン体が多くなると「ケトーシス」
という体が酸性に傾く傾向があり、
このことも代謝が低下する原因となりますので、
アルカリ性の食品を積極的に摂ることは、
ダイエット臭予防に非常に重要です。

アルカリ性食品には、梅干し、わかめ、昆布、
こんにゃく、しいたけ、ホウレンソウ、大豆、
バナナ、緑黄色野菜などがあります。

ただし、アルカリ性食品だけを食べていれば
よいということではありません。

バランスをとることが大事なのです。
他に、汗腺機能を高め血行をよくする、
ショウガやクズも有効です。

■魚臭症候群
●深刻な悩みをもたらす「魚臭」

魚臭症候群とは、魚などに多く含まれるレシチン
という脂質が、
腸内細菌の酵素により「トリメチルアミン」という
魚臭に似たニオイ物質に分解され、
それが体を回って、呼気や汗や尿の中に排泄
されることで特異的な体臭をつくる症状のことです。

一種の代謝異常といえるでしょう。

この場合には、フラビン含有モノオキシゲナーゼ
という、トリメチルアミンを分解して無臭化する
酵素が欠損していたり、
活性が低いことが原因と言われています。

同じような代謝異常には、
「フェニルケトン尿病」とか「アルカプトン尿症」
のようなアミノ酸の代謝異常もあります。

この場合には、知能障害や身体的奇形などの
心身異常障害を先天性に伴います。

アミノ酸が体のタンパク質を構成する原料だから
でしょう。

ところが、同じ代謝異常と言っても、
「トリメチルアミン尿症」の場合には、
体から「魚臭のようなニオイ」を発すること以外に
ほとんど心身障害を伴いません。

またニオイそのものも生まれてすぐではなく、
幼児期以降や中には青年期を過ぎたころから
徐々に強くなることもあり、
周囲からは「たかが体臭」として問題にされない
ことも多いのです。

そのため、今まで魚臭症候群は、医学界で
あまり話題にも研究対象にもなっていません
でした。
しかしです。

ニオイの悩みは自己存在に関わり、
社会性の障害をもたらすことも多く、
本人にとっては非常に深刻で、
重大な問題なのです。

今まで日本では、トリメチルアミン尿症の
患者さんは、欧米に比べて非常に稀ではないかと
言われてきました。

でも無臭志向の強い日本の社会が、
そのような魚臭で悩む人の外出を控え
させたり、
家の中での閉じこもり生活を強いたりして、
表に表れていないだけではないか、
と感じていました。

なぜなら、以前、クリニックのサイトで
この病気の話をしたところ、
「魚の腐ったようなニオイ」で悩んでいる
人からの質問メールがいくつか寄せられた
からです。

しかもその内容は、「何度も死を考えました」
といった深刻なものが多くみられました。
実際には相当数の患者さんがいるのでは
ないでしょうか。

●魚臭症候群の治療法

ところが、クリニックがワキの汗やニオイを
専門としていたため、
今までは満足のいく回答ができないまま
でした。

また、どのような施設がこの病気の診断を
しているのかもわかりませんでしたので、
紹介することもできず、非常につらい思いを
していました。

しかしある先生から、「体臭専門の臨床医の
立場から協力してもらえないだろうか」との
依頼を受けました。

お話を聞くと、すでに相当数の患者さんの
尿中トリメチルアミンが測定されており、
原因の解明のための遺伝子解析もされている
こともわかりました。

魚臭症候群は、仮に診断されたとしても、
現在の治療法は「症状を軽くするための食生活の
工夫」に限定されます。

たとえば、トリメチルアミンの元となるコリン、
カルニチン、レシチン等を含む食品の摂取を
制限することなどです。

そのような遺伝子の単なる「修飾」が原因だと
したら、
近い将来、魚臭症候群の根治的な治療薬が
開発される可能性も非常に高いのです。

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