お金を増やした後に

お金持ちになるために行動する

第3章 お金持ちになるために行動する

【いつもお金の話をすることの有効性】

ただ黙って座っているだけではお金持ちには なれません。

お金持ちになるためには、 できるだけ多くのチャンスに触れておく必要が あります。

そのためには、いつもお金の話をすることが 重要です。

お金持ちになった人の多くが、 お金に関する話題を積極的に取り上げ、 チャンスを結びつけています。

お金持ちを目指す人にとっては大いに参考に なる話です。

■お金の話で嫌な顔をする人には感謝をしよう

日本ではお金に対する嫌悪感が強く、 (実は、お金に執着心があることの裏返し なのですが)、 お金に関する話題を切り出すことがためらわれる 雰囲気があります。

しかし、そんなことを言っていてはチャンスを つかむことは難しいでしょう。

ビジネスチャンスや投資チャンスの話を 耳にしたとしても、 本当にお金に結び付くケースは20回に
1回くらいしかありません。

つまり、数少ないチャンスをものにするためには、 とにかくできるだけ多くの話に触れておくことが 重要なのです。

20回に1回というのは、 適当な数字ではありません。

お金持ちになった人にインタビューした中で、 何回くらい試行錯誤するとうまくプロジェクトを 見つけられるか、 という質問に対する平均的な回答なのです。

少なくとも5回や0回チャレンジした程度では うまくいかないというのは常識であり、 とにかく数を打ってみることが重要です。

お金に関する話題に多く触れるためのコツは 簡単です。

自分がお金の話ばかりすればよいのです。

もし相手がお金儲けに興味があったり、 何かのネタを持っている場合には、 すぐに心を開いていろいろと話をしてくれる でしょう。

相手がそれに食いついてこなければ、 お金儲けに関するネタを持っていないか、
あっても絶対に他人には話すことのない人です。

相手がどちらであっても、 それはどうでもいいです。

お金儲けに関する話をする気がない人は、
どのみちあなたにとって有益な人ではないの
です。

ところで、お金儲けの話ばかりしていると 嫌な顔をされることもあります。

あまりいい気分ではないかもしれませんが、 それに対して割り切りが必要です。

お金儲けの話を嫌悪する人のほとんどは、 お金を持っていません。

従って、お金儲けをしようと思っているあなたには 何のメリットももたらさない人物である可能性が 高いです。

このようにして積極的にお金の話をすることで、 お金に縁のない人を排除し、 お金に関係のある人だけを選別することが できます。

お金に対して露骨に嫌な顔をする人には、 むしろ感謝すべきです。

お金儲けに関するよい情報を持っているか どうかを見極めるために、 余分な時間を使わなくて済みます。

■他人の儲け話の真偽を確認する方法

一方で、お金の話ばかりしていることの弊害も あります。

お金が大好きな人が皆、 お金儲けがうまいとは限りません。

タチの悪いネットワークビジネスなどにはまって
いて、 商品を売りつけたいという人もいるかもしれません。

このような人からはうまく逃げなければなりません。

なた、なかには一種の妄想癖というか、 自分がいかに儲かったかという怪しい話を 延々と人にしゃべる人もいます。

本来、他人が儲けた話は格好の情報源なので、 根掘り葉掘り聞く価値はあるのですが、 話そのものが嘘では意味がありません。

他人の儲け話の真偽を確かめることは、 それほど難しいことではありません。

まず、本当に儲けている場合は、 包み隠さず正直にしゃべることが多いです。

自分からは詳細を明かさなくても、 こちらから質問すると案外気軽に答えて くれたりします。

内容が詳しくて具体的な場合には、 その情報は信用していいでしょう。

こういった場合には、 多少失礼でも詳しく話を聞いたほうがいいです。

相手が話してくれている状態なら、 詳しく聞いてもそれほど失礼にはあたらない ことがほとんどです。

儲けた話は積極的にするのに、 肝心の部分を明かさない人は、
実際にはそれほど儲かっていない可能性が
高いです。

全体像がそもそもはっきりしないような場合には、 実際に儲かっている可能性もありますが、 ガセの可能性もあり判断が難しいです。

しかしこのようなケースでは、 仮に話が本当だったとしても、 本人が情報を出す気がない可能性が高く、 結果は同じです。

せっかくお金の話を積極的にしても、 自分にとって意味のない人とばかりあっていては 時間の無駄です。

お金の話を積極的にすることがチャンスを 得る最初のステップなのだとすると、 お金の話に食いついてきた人のなかから 自分にメリットのある人をスクリーニングするのが 次のステップです。

場数を踏んでいれば、
より効率よくスクリーニングすることができるように なります。

【お金持ちになりたいなら、安心ではなく安全を 望め】

最近日本では「安心・安全」というキーワードが
氾濫しています。

東日本大震災以降、 その傾向がさらに顕著になっています。

しかしこのキーワード、なかなか物事の本質を
突いています。
このキーワードがどのように心の琴線に触れるか で、 お金持ちになりやすいかどうかがわかるのです。

■なぜ「安心」が必要なのか

そもそも「安心・安全」という言葉はおかしいです。

安全であれば安心なはずです。

安全は安心を担保しますが、 安心は安心を担保するわけではありません。

しかし最近の日本では、 商品やサービスについて「安全」とは言わず、 わざわざ「安心・安全」と説明しています。

このキーワードの氾濫には2つの背景が あると考えられます。

ひとつは、商品やサービスの提供者側が 持っている不安や後ろめたさです。

「安全」であることを完全にコミットしてしまうと、 もし本当に安全ではなかった場合に責任を 取らされるのではないか、 という不安が生じます。

結果的に「安心」という、
よりあいまいな表現を強調することになります。

もうひとつは、商品・サービスの購入者側に、 物理的な安全よりも精神的な安心のほうを 強く望む心理が働いていることです。

東日本大震災やそれに伴う原発事故でより
明確になりましたが、 日本人の多くは、 実際に安全かどうかよりも、 当局など、より権威のある人に 「大丈夫ですよ」と言ってもらいたい、 という依存心理が強く働いているようです。

このようなメンタルの弱さは、 国民国家全体として考えると非常に憂慮すべき ことなのかもしれませんが、 個人レベルで考えると大きなビジネスチャンス です。

■安心を求める人が多いと、 大きなチャンスが生まれる

安全よりも安心を望む人が多いと、 リスクが過大に評価され、 機会が過小評価される傾向が強くなっています。

本当は安全なのに、 「安心ですよ」というお墨つきがないばかりに
誰も手を出さない、 という機会損失があちこちに存在している 可能性があるのです。

特に投資の世界では、 多くの人がパニックを起こしているときには、 信じられないような投資チャンスが
ゴロゴロと転がっています。

2003年に金融危機が起こりそうになった際、 メガバンクの株価が50円を下回るケースが 出ました。

その後、信用不安が治まると株価は簡単に
5倍から10倍に跳ね上がりました。

2003年に投資していれば、 それだけで大金を手にできたわけです。

銀座のある画廊のオーナーは、 紙くず同然の銀行株を見て 「メガバンクがこのままつぶれてしまうようなら 日本はおしまいだ。

もしそうなったら、かえって諦めがつく」 と考えました。

手持ちの資金をすべてみずほ銀行に投資し、 半年で100億円の資産を作ったと言われて います。

リーマンショックも同様でした。

株価急落が市場心理を不安なものにし、 健全で優良な企業の株まで売りたたかれました。

リーマンショック後にふつうに投資していれば、 誰でも大金持ちになれました。

これとは逆に、 安心が重視されるということは、 対して安全でなくても安心させる仕組みさえ あれば、
割高な料金で商品やサービスを購入する 人が多いことを示しています。

実際日本では、品質が悪くても 「有名な○○社が採用している」 「提供している会社が大企業だ」
といった理由で採用される商品やサービスが
実に多いです。

これは購買する側が「安心」を買うためで あれば、 かなりの無駄遣いも許容するということです。

新しい商品やサービスで成功しているものの 多くは、 顧客に安心を与えることができています。

しかしそれは、必ずしも安全を担保している ものではありません。

■もっとも安全なビジネスとは?

要するに、お金を使う側であれば、 「安心」のお墨つきがないばかりに激安で 放置されているものを購入すればよいです。

お金を稼ぐ側であれば、 割安のものに「安心」を担保することで 高い利益を乗せて販売すればよいわけです。

あなたは「安心・安全」というキーワードを 聞いたときに、 安心と安全のどちらに強い関心を寄せるで しょうか?

「安心」を求めてしまう人は、
「安心プレミアム」のついた高い商品や サービスを購入し、 可処分所得を減らしてしまう可能性があります。

結果としてお金持ちにはなれない、 という悪循環にはまってしまう可能性が高い
です。
事業や投資という大きな話でなくても、 保険、自動車、食品など、身の回りには安心を うたう商品やサービスが氾濫しています。

本当にその「安心」は必要なのか、 もう一度確認してみたほうがよいでしょう。

もし「安全」というキーワードに強く惹かれる ようであれば、 お金を稼ぐ側に回れる可能性が高いです。

顧客には安心をうたい、 安心プレミアムのついた高い商品を販売する ことが、 もっとも安心なビジネスなのです。

■お金持ちになるには権威に逆らうことも必要

ふつうの人と同じように常識的でおとなしいこと ばかりやっていては、 そうそうお金持ちにはなれません。

そのせいか、お金持ちになる人のなかには、 権威に対して猛反発するタイプも多いです。

少々リスキーではあるのですが、 強い人や権威のある人に反発するという マインドは、 悪寒持になるために重要なことであるようです。

■ジョージ・ソロスは国家と戦争して大儲け

世界的な超大富豪である投資家の ジョージ・ソロス氏は、 通貨当局に金融戦争を仕掛けて大儲けして
きました。
国家権力との争いになると、 合法か違法かなどといった問題は関係なものの、 下手をすると逮捕されて刑務所行きです。

一説には、彼の国家への敵対姿勢の背景には、 既存の経済学に対する心理的反発があると 言われています。

自説が正しいことを通過戦争で証明する、 というわけです。

ソロス氏に比べれば少々スケールは小さいですが、 ホリエモンや村上ファンドの村上世彰氏も 同様です。

彼らについて「罪がある」「いや無罪だ」 という議論はナンセンスなのです。

公務員にとっては、 安定した身分と年金と今の立場がすべてです。

これが侵されると判断すれば、
彼らはどんなことでもします。

アップルの元経営者で最近亡くなった スティーブ・ジョブ氏は、 巷では立派ですばらしい人ということに なっているようですが、 もともとは反体制のヒッピーで、
ヤクもガンガンやっていた人です。

そして彼の最初のビジネスは、 電話を不正にタダで利用できるマシンの 開発・販売です。

ベジタリアンだった彼は、
風呂に入らなくても体が汚れるはずがないと かたくなに信じており、 あまりの体臭にまわりが指摘しても、 それを認めませんでした。

■シリコンバレーの本当の姿

ジョブ氏に代表されるように、 シリコンバレーにはとにかく権威に反発する 大金持ちがウヨウヨしています。

なぜそうなるのか?

それは、シリコンバレーが発達してきた 経緯を見ればわかります。

もともとシリコンバレーは、 軍需企業は正反対の存在に思えるのですが、 実はそうでもありません。

アメリカは国家権力の側も相当なもので、 天才的な能力を持ち、
権威に反発する人たちを、 軍需企業を通じて囲い込み、 その才能を兵器開発に応用するとともに、 国家転覆に向かわないよう CIA などが監視して きたのです。

だから、インターネットという技術がもともと
軍事目的で開発されたことには何の不思議も ないのです。

グーグルは今や CIA を超える情報収集能力を 持っていますが、当然、裏ではいろいろな やり取りがなされているはずです。

グーグルの技術は、 下手をすると国家反逆罪になってしまいます。

創業者のラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏は、 今のように世界的億万長者でヒーローとなるか、 牢獄行きになるかの、どちらかだったのです。

同じ図式は日本でも当てはまります。

起業家として活躍してお金持ちになった人の なかで、 元左翼の活動家という人は結構多いです。

学生運動をやりすぎてまともな会社には 就職できず、 かといって革命が起こるわけでもありません。

怒りの矛先は、既得権益を持ち、 楽して給料をもらう公務員や大企業の社員に 向かいます。

この仕組みをブチ壊すベンチャー企業を
創業してやれ、というわけです。

左翼で労働運動をしてきたのに、 経営者になるという矛盾はこの際どうでも よいです。

怒りの矛先が起業という点が重要です。
左翼活動とは異なりますが、 悲惨な戦争体験から既得権益層に対する 反発心が芽生え、 事業拡大という野心に転じるケースもあります。

ダイエー創業者の中内功氏はその典型です。

中内氏は、一兵卒としてフィリピンに赴き、 奇跡的に生還しました。

日本軍が飢えとモノ不足で生きるか死ぬかという 状態のときに、 アメリカ軍の兵隊がアイスクリームマシーンを 使ってアイスを好き放題に食べているのを知り、 衝撃を受けました。

戦後はこの体験をバネに、 官僚主導の国家統制経済に真っ向から反発し、 消費者が主役の巨大流通グループの育成に まい進していきました。

■資産家のスマートな反逆

このように、実業家は権威への反発を激しい 形で表面化させますが、 資産家はもう少しスマートな形で国家権力に 反発します。

現在、日本の財政は極度に悪化しています。

欧州情勢などほかの要因もあるので表面化 していないものの、 経常収支の悪化と国債価格の下落は、 もはや時間の問題となっています。

本来は日本の仕組みそのものを変えていか
なければならないのですが、 それには痛みが伴います。

仕組みを変えるということは、 公務員や規正に守られた大企業の社員に とっては、
今までのオイシイ立場を失うことを意味して
います。

結局のところ、安易な増税や、規制に頼る 政策ばかりが通ってしまいます。

基本的に、資産家には不利な状況といって いいです。

事業を持っていない資産家は身軽です。

将来の日本の財政悪化を見越して、 密かに資産を海外に移し、 より有利な運用を行う資産家が増えている のです。

世界に分散投資する資産家のメンタリティは コスモポリタンそのものです。

これも、静かな形の既得権益層への反発と 言えるでしょう。

このように権威への反発は、
転落と紙一重ではあるのですが、 お金持ちへのパスポートでもあります。

あなたは学生時代など、 教師や地域のエライ人、警察官などに対して、 どういう感情を持っていたでしょうか。

反発心があった人ならお金持ち候補かも しれませんし、 転落人生まっしぐらかもしれません。

権威に従順であった人は、 お金持ちには遠いかもしれませんが、
安定したサラリーマン人生を送れるでしょう。
果たして、どちらが幸せでしょうか。

■リスクは、どこかで必ず取らなければならない

お金持ちになるためには、 どこかで何らかのリスクを取らなければなりません。

不動産を相続した人でも、 更地で貸し出すだけで十分な利益が出る ケースは少ないです。

何等かの収益施設を作った段階で事業リスクを 負っているのです。

ましてや、お金のない状態からお金持ちに なろうという場合には、 それなりのリスクを覚悟する必要があります。

■儲けるためには集中投資も必要

世の中では、リスク分散が絶対的に正しい ことのように言われていますが、
そうではありません。

以前、株式投資にチャレンジしようとしている 人に対して、 少ない銘柄に集中して投資するようアドバイス したことがあります。

その投資家は、元手が500万円。

数年で2倍から3倍にしたい、 という強い希望を持っていました。

数年で2~3倍にするためには、
かなりのリスクを取らなければなりません。
場合によっては元手がゼロになってしまう 可能性があることを何回も説明しました。

しかしそれでもチャレンジしてみたいといいます。

その結果としてのアドバイスでした。

株式の平均的リターンは6%くらいしか ありません。

普通に投資していたのでは年6%がいい ところです。

しかし急上昇が期待できる銘柄に集中投資 すれば、 大幅に損するかもしれませんが2~3倍も 夢ではありません。

ここで文句を言ってきたのが、 ファイナンシャルプランナーの資格を持つ H 氏でした。

ポートフォリオ理論に基づいて分散投資を しなければ危険だと彼は言います。

自分もリスクとリターンを計算してポートフォリオを 組んでいると。

異なる考えの人に対しても、
きちんと論理が通っていれば、 意見そのものには経緯を払う主義です。

しかしこのときは、H 氏の自説が正しいという 上から目線の姿勢が目に余ったので、 厳しく指摘しました。

■リスク分散が正しいとは限らない

こう質問してみました。

「分散投資が重要なことはわかっています。 ところであなたは、いくら投資しているのですか?」

H 氏 「いくらって、そんなに多くはないです」

「金額が問題なんですよ。 ちなみにこちらは1億円強を運用しています」

H 氏 「いや、私はそれほどは・・・」

「ポートフォリオを気にされるのですから、 5000万ってことはないですよね?」

H 氏 「・・・。」

ちょっと意地悪だったかもしれませんが、 いうべきことは言わなければなりません。

H 氏の運用金額は約100万円だそうです。 100万円を株式で、 しかもリスク・リターンを計算するといった 相当の手間をかけて運用し、
数%のリターンを得て、 彼は何をしようというのでしょうか。

これなら定期預金に貯金したほうが よっぽどマシです。

その程度のリターンでよいなら、
迷わず定期預金に預けるでしょう。

利子は安いですが、 ゼロになることはありません。

しかし株式は、持っているだけでゼロに なるリスクもあるのです。

■ポートフォリオはお金持ちのための理論

H 氏はリスクの意味も、 ポートフォリオの意味もわかっていないのです。

ポートフォリオを汲んで意味があるのは、 億単位以上のお金を運用する投資家だけです。

億単位の資産を持つ投資家にとって大事な ことは、資金をなくさないことと、 インフレで価値が目減りしないことです。

このため、数%のリターンを常に確保し、 個別銘柄の影響をできるだけ受けないように
するためにポートフォリオを構築します。

3億円のお金を5%で運用すれば、 毎年1500万円の収入になります。

それだけで十分に暮らしていける額です。

しかし銀行預金にしてしまうと、 定期でも100万円から150万円くらいにしか なりません。

これでは仕事をしなければ生活できません。

おわかりでしょうか。
このクラスの投資家にとって、 お金をできるだけ減らさず、 5%で運用することは、 とてつもなく大事なことなのです。

このような人のためにポートフォリオ理論は 存在します。

しかし100万円の投資家はどうでしょうか。

100万円しか投資に回せないということは、 金融資産はせいぜい300万から500万でしょう。

年収も500万から800万といったところでしょうか。

100万円を5%で運用して5万円のリターンが 毎年得られることと、 定期預金に預けて年数千円のリターンを 得ることが、天と地ほど違うことでしょうか。

しかも株式に回せば、 確率は低いが半分やゼロになってしまうことが
あります。

金融資産が300万円の人が100万円失ったら 大変なことです。

このクラスの人が株式に投資するというのは、 危険を伴ってもいいから資産を大きく増やしたい
という理由でなければ、 論理的な整合性が確保できないのです。

こちら相談を求めてきた人は、 資金がなくなってもいいから100万円を 300万円にしたい、という明確な目標を
持っていました。
彼はリスクとリターンの関係をよく理解しています。

それを理解して、思い切った投資を勧めました。

その後、彼は、3倍とはいきませんでしたが、 1.5倍には増やすことができ、 それを元手にサイドビジネスを始めました。

こういう人は、事業であれ投資であれ、 十分の正しい決断を下していけるでしょう。

【株で儲けた人は、どんな投資をしているのか?】

前項で、ポートフォリオ理論がお金持ちの ための理論であることは説明しました。

しかし、少額しか投資できない人が株式で 大きな資産を築くためには、 具体的にどのような投資をすればよいので しょうか?

株式投資で勝つためのノウハウ本は世の中に
山のようにあります。

また、「自分はこのようにして○○億円作り ました」というタイプの情報も少なくありません。 しかし実際のところ、 どのような銘柄に投資して儲かったのか、 いまひとつすっきりとした答えを得られない
ことが多いです。

■8割の人が負けるというのは本当

株式投資の世界では8割の人が負けている、 と言われますが、その話は本当です。

株は上がるか下がるかなので、 5割かと思いきやそうではなく、 圧倒的に負ける人が多いです。

おそらくそれは、 投資の勝敗に心理が大きく影響しており、 ギャンブルと同じで、 負けが込んでくるとさらに負けるような投資を してしまうことが原因と思われます。

株式投資で勝てる人は少数派なのです。

次に重要なことは、 「勝つ」人はそれなりにいますが、 「勝ち続ける」人は本当に少ないという事実です。

相場は日々刻々と変わります。

しばらく運用した手法も、半年、1年経つと 相場が変化して使えなくなることも多いです。

コンピュータのプログラムにしたがって機械的に
売買する、 いわゆるシステムトレードなども、 ひとつのアルゴリズムが有効な期間はそれほど 長くありません。

賞味期限を長くしようと思うとリターンは少なく なってしまうでしょう。

したがって、デイトレード的な方法で長期間に わたって勝ち続けている人は、 かなり少数派です。

これが実現できている人は、
ひとつの方法論を用いているのではなく、
随時勝ちパターンを変えていると考えられます。

他の人が簡単に応用できるようなものでは ありません。

証券会社の営業マンが抱えている顧客の 平均的な寿命は1年です。

1年で亡くなってしまう、という意味ではありません。

資金を使い果たして株式投資から撤退して しまうのです。

よい顧客を見つけても、 殆どが1年以内に落ちぶれてしまいます。

何年も投資の世界で生き続けられる人は 非常に少ないというのが現実なのです。

■投資で成功した人が語りたがらないこと

このような厳しい競争を勝ち抜いた投資家で
あっても、 実際にはいろいろと裏があります。

多くの成功した投資家が語りたがらないことの ひとつに、 特定銘柄への集中というものがあります。

デイトレーダーで小さな利益を積み上げている ような人でも、 大きく資産を増やすきっかけになっているのは、 実はごく限られた銘柄だったりします。

ネットバブル全盛期の2000年前後に株式
投資で資産を大きく増やした人の多くが、
ライブドア株へ投資していました。

ライブドア株は一時期、 分割を考慮すると数百倍に値上がりして いたので、 うまくこのタイミングで投資できた人はボロ 儲けでした。

しかし、人からコツを聞かれたり、 ノウハウを本に書いたりするにあたって、 「資産の多くはライブドアだけで稼ぎました」 とは言いにくいです。

多くの人が気付いていると思いますが、 比較的まじめな投資本にあるような、 企業の長期的な成長にかけるタイプの 投資で大きな財をなした人はほとんど いません。

たしかに、昭和30年代に松下電器に 投資して増資分をすべて引き受けていれば、 40年で2000倍くらいにはなったかもしれません。

アメリカの NASDAQ に上場したばかりの インテルを買って保有し続けていれば、 こちらも20年で2000倍です。

しかし、実際、これだけの期間、 保有し続けることはほぼ不可能です。

どこかのタイミングで利益確定をしたくなり、 売ってしまいます。

しかも日本は、高度成長の時代は終わって いるので、
パナソニックのような銘柄はなかなか出て
こないでしょう。

結局のところ、かなり高いリスクを取った 人のなかで、 比較的運のよかった人が、 特別にパフォーマンスの高い銘柄で 一気に資産を膨らませます。

その後はある程度リスクを抑えて、 安全に運用することで目減りを防ぎます。

このような投資パターンの人が、 株式投資で財をなした人ということになるでしょう。

【島田紳助に見る、お金持ちになるための秘訣】

暴力団との交際が発覚して芸能界を引退した 島田紳助氏。

彼はタレント活動以外にも、 不動産投資や飲食店経営など幅広く事業を 行う、かなりのお金持ちです。

彼が出演していた番組のギャラは1本 数百万円と言われ、 年収は軽く数億円にもなります。

芸能活動からの引退によってこのギャラを すべてフイにすることになりましたが、
それでも事業活動からの多額の収入があり、 経済的には困りません。

暴力団との交際にまつわる彼の評価は ともかくとして、 彼はどのようにして資産を築いたのでしょうか。

多額のギャラを稼ぐトップタレントでしたが、 ギャラには税金もかかります。

ギャラを貯蓄するだけでは、 なかなかお金持ちにはなれません。

彼が大きな資産を築くことができたのは、 彼が今のように大物と言われるようになる はるか以前、 漫才コンビを組んでいた時代から不動産投資を 積極的に行ってきたからです。

彼の人格や行為はこの際どうでもいいです。

彼の行動は、お金持ちを目指す人には 非常に参考になります。

■見た目よりずっと大変な不動産投資

紳助氏が不動産投資で成功したのは、 明確なポリシーを持っていたからです。

そのポリシーとは、東京都心部の物件に 限定して投資する、 といういたってシンプルなもの。

これは何を意味しているのでしょうか。

今は大富豪となっている紳助氏のもとには、
よい物件が優先して持ち込まれているかも しれません。

しかし彼が若い頃は、ただの一般投資家です。 彼は、ダメ物件を摑みたくないので、 必ず自分の目で物件を確かめる主義だったと
いいます。
テレビ局が集中する新宿区、渋谷区、 港区、千代田区からすぐに移動できる地域の 物件に限定し、 収録の合間に物件を見に行けるようにして いたそうです。

不動産投資は楽そうに見えますが、 実際には見た目よりもずっと大変です。

ダメ物件を摑んでしまったら即アウト、 という厳しい世界です。

いい物件を見つけるためには、 ものすごい数の物件を見なければなりません。 不動産会社の営業マンは物件を紹介するのが 仕事なので、 「物件を探してきて!」とお願いすれば、 鬼のような数の物件を持ってきてくれます。 しかし、彼らはとにかく売れてしまえばいいので、 ロクでもない物件も多数持ち込んできます。 100件、200件と持ち込まれた物件の中から 1件いいものがあればマシなのです。
しかし、そのいい物件は早い者勝ちに なるので、すぐに決めないと他の誰かが持って いってしまいます。 最初のうちは物件探しも楽しいですが、 50件、100件、200件となると、 さすがに疲れてきます。 それでも、いい物件を見つけるためには、
すべての物件をチェックしなければなりません。 ここで忙しさにかまけたり、 マメじゃなかったりすると、 物件を見ずにチラシだけで済ませてしまう パターンに陥りがちです。 しかし、ここに落とし穴が潜んでいます。
やっぱり物件は、実際に現地で見ないと
わからないのです。 売れっ子芸能人は分刻みのスケジュールです。 それでも紳助氏は、 すべての物件を自分の目で確かめるために、 職場の近くにある物件に限定しました。 これには、かなりの覚悟とマメさが必要です。 いや、「何としても儲けてやる!」 という執念すら感じます。 このようにして紳助氏は、 不動産という資産の基礎を築くことができたので、 その後も順調に事業を拡げていくことができたと 考えられます。

■これができれば半分お金持ちになったも同然

自分の目で確かめる。 これは多くのお金持ちに共通のポリシーです。 自分の目で確かめ、 自分で定めた基準に合わないと絶対にモノを 買わない、というタイプの人がかなり多いです。 降格と、「物件を見て不動産を買うなんて 当然でしょ」と思う人がいるかもしれません。
しかし、実際には物件を見ずに買う人は少なく ありません。 たとえば新築マンションの購入を考えてみて ほしいです。 新築マンションの多くは、 建物ができる前に契約を済ませてしまいます。 つまり、モデルルームだけを見て買う人が
ほとんどなのです。 マンションなら自分で住む家なので、 多少イメージと違っても、 いろいろと工夫したりして、 何とか折り合いをつけられるでしょう。 しかし投資用の不動産は、
当初予定していたイメージと異なれば、
即、利益に直結してしまいます。 ローンを組んで投資しているのであれば、 下手すれば破たんです。 どんなに忙しくても、大変でも、 明確なポリシーを持ち、 それをブレずに保ち続けることは、 実はかなり大変なことなのです。 逆に言うと、これが本当に実行できるなら、 どんな分野であれ、 お金持ちへのパスポートは半分手にしたも 同然といってよいです。

【お金持ちになりたければ、早く動き出せ】

お金持ちになる人は、 普通の人とは思考回路が異なっています。 普通の人と同じように発想してお金持ちに なれるのだったら、 みなお金持ちになっているはずです。 人と違う発想にこそ儲けの源泉があります。 しかし生まれつき才能がある人はともかく、 そうでない人がお金持ちの思考回路を
身につけるためには、 頭が柔軟なうちにトレーニングしたほうが よいです。 「お金持ち脳」になるためには、 早ければ早いほうがよいのです。

■「お金持ち脳」の年齢制限は30代前半

「お金持ち脳」の年齢制限は一般に30代前半と 言われています。 それ以降になると頭が固くなり、 新しい発送を受け付けなくなるのです。 これは多くのお金持ちが証言しています。
10代のうちは、多少の差があるかもしれませんが、
基本的に皆子供です。 10代のうちからお金儲けの才能を開花させる 人もいますが、 そのような天才でない限りは10代はふつうに 過ごしていればよいでしょう。 問題は20代の過ごし方です。 半数以上の人は、 何らかの形で会社などの組織に入って 働くことになります。 社会人になりたての頃は、 学生時代と違って何かと理不尽に思える ことが多く、 仕事も面白くないことがほとんどです。 しかしこの時期が、お金持ち脳を作る上で 非常に大事です。 この理不尽さやつまらなさの感覚をどこまで 持続し、 それを打開するための行動に結びつけられる かで、その後の人生が決まります。 ほとんどの人は数年のうちに、 社会人なりたての頃の反抗的な意識を 徐々に忘れ、
従順なサラリーマンに変貌していきます。 20代の後半になると、 自分の殻を破る勇気はほとんどなくなり、 飲んだ時に愚痴るくらいになってきます。 しかし20代までは、理想の自分と現実に ギャップがあることを認識しているから、 まだ大丈夫です。
問題は30代から訪れる「強烈な自己肯定」 フェーズです。 当初は生活のためと言い聞かせていた サラリーマン生活が徐々に心地よくなり、 自らの人生を強烈に肯定するようになって きます。
30代の後半ともなると、
完璧な社畜が完成し、 「最近の若いやつは!」などと説教をする ようになります。 このフェーズに入ってからお金持ち脳に 転換するのは、ほぼ不可能です。 これまでの経験と価値観が頭脳のほとんどを 占め、新しい考えが入ってきません。 また以前の嫌なことを都合よく忘れてしまいます。 たとえば同じ会社に勤め続けることは、 安定でもありますが、 ひとつの会社に人生のすべてを預けるという 意味でリスクにもなります。 これは価値観であり、 どちらが正しいというものではありません。 しかし、強烈な自己肯定に入ってしまった 頭では、 会社にいることがすべてになってしまい、 自分と異なる考えは排除してしまうのです。

■若者批判は一種の自己防衛本能

昔、年配者から散々批判されて嫌な想いを
したはずの人間が、 今度は若い人をつかまえて、 最近の新入社員は覇気がないだの 草食系だのと批判しています。 これはどのような心理メカニズムなので しょうか。 それは、理想の姿とは異なる自分を守るための
防衛本能、と解釈するのが妥当でしょう。 目立ったスキルもなく、 リスクを取る勇気もない人にとって、 現在の会社がある意味で人生のすべてと いっていいです。 しかし若いときはそう考えておらず、
「いつでも辞めてやる」と息巻いていました。
しかしながら、そのような記憶をいつまでも 持っていては、 現在の自分と折り合いをつけることができない ので、 人はうまく忘れるようにできています。 若い社員の無邪気なふるまいは、 嫌でも当時の記憶を呼び覚ますことになります。 若い人の振る舞いを攻撃するのは、 理想と違う自分を正当化するための儀式の ようなものなのです。 行動するなら早いほうがいいです。 しかし、40歳以上の人でも完全に諦める必要は ありません。 チャンスは挟まってしまいますが、 基本的に自分が活動していたフィールドでの チャレンジを考えれば、 頭の固さは経験値でカバーすることが できるかもしれません。 一方、まだ20代の人は、 あまり分野にはこだわらない方がよいです。 お金が動く分野や業界は常に変化しています。 突然新しい分野が登場してくるかもしれません。
進路は挟めないほうが得策です。

【お金持ちになりたければ、 年配者の意見は無視しろ】

年配者の意見には耳を傾けるべき、 というのは一般によく言われることですが、
ことお金持ちになるという点においては、 ほとんど当てはまらないと思ってよいです。 もちろん、実際にお金を儲けてきた年配者の アドバイスであれば、 お金を出してでも聞いたほうがよいでしょうが、 そんな人は数えるほどしかいないはずです。
身の回りにいる一般的な年配者のアドバイスは、
なるべく聞かない方がいいです。

■お金持ちは若者に説教などしない

世の中には間違った通説や「べき論」が 横行しています。 特にお金に関するものは嘘が多く、 非常に醜いものがあります。 しかし考えてみれば当たり前のことで、 ほとんどの人がお金とは縁のない生活を 送っており、 お金持ちになるための努力をしないにも かかわらず、 自分がお金持ちでないことに不満を 持っています。 「お金儲けは汚いこと」というニュアンスの 話が横行するのも無理はありません。 先にも述べたように、 人間は30歳を過ぎると、 基本的な頭の枠組みが固定化されてしまい、 そこから成長することが難しくなります。 年を追うごとに新しいことを受け付けなくなり、
頑固になっていくのです。 ただでさえ嘘が多いところに、 年齢という要素が加わると、 それは始末に負えないことになります。 お金に縁のない年配者の話は、 もっとも参考にしてはいけないのです。 もちろん冒頭にも言ったように、
実績を出した年配者の話なら買ってでも 聞いたほうがいいです。 しかし本当にお金持ちになった年配者というのは、 若い人に偉そうに説教したりしません。 「思うがままにやればよい」としか言わないでしょう。 自分がそうだったので、
それ以外のアドバイスなどできるわけが
ないのです。 結局のところ、若い人に説教したがる人は、 ほとんど実績のない人であり、 そのような話を聞いても時間の無駄です。 なかには若い人に積極的に説教をする お金持ちもいますが、 そのような人は若人をカモにしようと思っている ことが多いので、こちらも要注意です。

■年配者に話を聞くときは「事実関係」に 徹すること

ただし、年配者の半肢が非常に有効なことも あります。 昔はどうだったのかという事実関係だけは 年配者に聞かなければわからないものですし、 ニッチな分野の具体的な話題は本などには 載っておらず、 生の話を聞くしかないからです。 世の中は日々進歩しており、 新しいツールが次々と登場してきます。 しかし、お金儲けの基本的な構造は
何百年も変わっておらず、 過去にあったことは形を変えて繰り返している ことが多いです。 株式や不動産の相場にも同じことが言えます。 この点については、 年配者は貴重な情報源となります。 昔はどのような状況だったのかをうまく聞き出す
ことができれば、 それを今の状況にあてはめてプランを練る ことができます。 年配者に話を聞くコツは、 事実関係だけをうまく聞き出すことです。 価値観や「べき論」に流れないよう細心の
注意を払わなければなりません。
そのためには、質問の内容に工夫を凝らす 必要があります。 たとえば商業用不動産でテナントを募集する 話であれば、 「昔のテナント募集はどんな状況だったの ですか?」ではダメです。 「広告を出してから空室が埋まるまでには、 どのくらいの期間が必要でしたか?」 といった具合に、 質問項目を絞って具体的に聞く必要が あります。 また、昔の話を全体的に聞く必要があるときは、 今と違うところに注目するよりも、 今と何が変わっていないのかに注目した ほうがいいです。 長い期間を経ても変わらないことというのは、 普遍的で今後も変わらない可能性が高い からです。 そのような分野は、たとえ参入しても大きな 果実を得ることはできないでしょう。

【貧乏人と付き合うと貧乏になる】

貧乏人とばかり付き合っていると自分も 貧乏になってしまう、とよく言われます。 これには2つの意味があります。 ひとつはメンタルな部分での悪影響、 もうひとつは現実的な取引での悪影響です。 メンタルな部分での悪影響はわかりやすいです。
お金持ちは前向きで精力的な人が多いです。 これに対してお金のない人は、 後ろ向きで愚痴っぽい人が多いです。 このような人とばかり付き合っていたのでは、 自分もポジティブになれるわけがありません。 「相手から元気をもらう」とは何とも陳腐な
フレーズですが、
それなりの意味があるのも事実です。 ポジティブな人と接する効果は確実にあります。 それに加えて、お金がない人には、 何か新しいチャンスが巡ってくる可能性が 低いという現実的な問題があります。 お金持ちになりたいなら、 お金持ちと付き合うべきです。

■お金がない人は支払うべきお金も支払わない

では、貧乏な人と付き合う現実的な弊害は 何でしょうか。 印刷関係の会社を経営する Q さんは当初、 中小企業を主なターゲットとして顧客開拓を していましたが、 あまり儲からず苦労していました。 中小企業をターゲットにしたのは、 大企業はアポイントなしでコンタクトをとるのが 難しく、営業効率が悪いと考えたからです。 しかし、しばらくして、 Q さんは考えを変えました。 顧客開拓が多少難しくても、
よりお金を持っている大企業を開拓することに したのです。 その理由は、中小企業との金銭的なトラブルの 多さでした。 中小企業のすべてが経営難というわけでは ありませんが、 総じて経営が苦しいところが多いです。
経営が苦しい会社は、 基本的にまともにお金を払わないのだそうです。 商品を納品しても期日までに振り込まれないのは 日常茶飯事で、 なかには何度も支払いを延期したあげくに、 内容に難癖をつけて支払いを拒否しようとする
客までいます。
Q さんは契約面で抜かりはなく、 万一本当に代金が支払われない場合には、 法的措置で対抗できるよう準備をしています。 しかしあまりにも未払いが多く、 仕事の効率が悪いと思い始めたのです。 これなら、手間をかけてでもお金を持っている 企業を開拓するほうがよっぽどマシ、 というわけです。 ところで、Q さんの顧客はなぜ、 裁判で負けるような状況であるにもかかわらず、 お金を払わないのでしょうか。 もちろんお金がないからなのですが、 まったくないわけではありません。 本当にないのならとっくに倒産しています。 資金繰りは楽ではないかもしれませんが、 残金ゼロというわけではないのです。 普通に考えれば、 支払わなければならないお金からは 逃げることができないので、 これを無理に引き伸ばしたり、 法廷での争いに持ち込むことには、 ほとんどメリットがありません。
結局は負けて支払うはめになるからです。 そんなことをするくらいなら、 さっさと新しい顧客を見つけて売り上げを立て、 経費を支払えるように努力するのが一番良い です。 しかし、お金がない人やお金がない会社と いうのは、
このような合理的な考え方ができません。 目の前にある支払いをなんとか少なくして、 手元のお金を増やそうとします。 結局、余分な手間がかかってしまい、 前向きな仕事に時間を割くことができません。 このため、さらに貧乏になり、
目の前の支払いをまた先延ばしする、
という悪循環に陥るのです。

■貧乏人と取引してはいけない理由

お金儲けをするには、 「出」を少なくして「入り」を多くすればいいのです。 しかし多くの場合、 入りは拡大できますが、 出を減らすのには限界があります。 しかも、契約上支払わなければならない出費を ゴネたところで何の利益にもなりません。 目の前の出費にばかり目がいく会社は、 おそらくずっと貧乏なままです。 このような相手と付き合っていると、 無意味なことに多大な時間を割くはめになり、 自らの利益も下げてしまいます。 Q さんは結局、営業先の抜本的に見直し、 大企業や高い利益を上げている中小尭に 的を絞ることにしました。 その分、顧客開拓は難しくなりましたが、 注文が取れてからのトラブルがほとんど ないため、
差し引きすると全体的な効率は上がったと 言います。 お金を持っていない人や会社を相手にして お金儲けをする場合には、 以下のどちらかの条件をクリアしている必要が あります。 ①トラブルのリスクを補って余りあるほど利益率が
高い ②相手の数が極めて多く、 販売が極めて簡単

もしどちらも該当しない場合には、 結局あなたも相手のレベルに下がらなければ
なりません。

【マックやファミレスで仕事をするとお金持ちに なれない】

マクドナルドなどのファストフードや、 スターバックス、ファミリーレストランなどで 仕事をする人をよく見かけます。 最近は WiFi 環境が充実してきているので、 時間がちょっと空いたときなどには、 たしかに便利です。 しかし、こういった店舗で仕事をすることが 慢性化すると、 お金持ちからはどんどん遠ざかってしまいます。 それはなぜでしょうか。

■ビジネスは時間の奪い合いゲーム

毎月決まった給料をもらえるサラリーマンならば あまり関係ないかもしれませんが、 自分自身の力で稼ぐ人にとって、 自分の時間というものは与えられるものではなく、 互いに奪い合い、戦って勝ち取るものです。
時間は有限であり、 これを獲得するゲームは、 まさにゼロサムゲームとなります。 たとえば、ある打ち合わせをする際に、 自分が1時間かけて移動しなければならない 場所になってしまったら、 それは第一段階ですでに敗北しています。
そこで失った1時間は2度と取り戻すことが できないからです。 移動に時間やお金がかかる案件の場合、 それ相応の期待収益がなければ収支が 合わないのです。 もちろん、相手との力関係によって仕事を
する場所は変わってくるので、
そうそう簡単に自分では選択できるわけでは ありません。 しかし、その中においても、 自分の時間ができるだけ有効に活用できる ようにスケジューリングできなければ、 この差は積もり積もって重くのしかかってきます。 逆にいうと、お金持ちになるということは、 自分で移動する時間や距離が少なくなる ことを意味しています。 つまり、移動する時間をできるだけ少なくする ゲームに勝てた人が、 最終的にお金持ちになれるともいえるのです。

■拠点が定まっているほうがコストは安くなる

このような観点で考えると、 常に渡り鳥のように仕事をしている人は、 どう見えるでしょうか? 一見するとフットワークが軽そうですし、 急ぎの案内にもすぐ対応できるかも しれません。 しかし一方で、時間を奪い合う競争に最初から
敗北しているとも言えます。 渡り鳥ワーカーは、 相手次第で場所を移動することが前提に なってしまっているからです。 さらに細かいことを言うと、 コーヒー代などの出費もバカになりません。 これに加えて、自宅が遠距離にあったりすると
さらに非効率です。 どんなに狭くてもいいので、 便利な場所に拠点を定め、 そこを起点に集中して活動するほうが、 トータルの効率は上昇するし、 コストも安くなります。
ここで「狭い」「お金がない」という言い訳が
出てくるようなら、 お金持ちを目指すことはあきらめた方が いいです。 この状況を打開するためには、 狭い空間でも生活できるように何かを 犠牲にするか、 お金をかけずにそれなりの場所を確保するために 知恵を絞るかのどちらかしかありません。 なかには、自宅にインターネット環境が整備 できないので、 マックの WiFi を使って何とかネットに接続 している、という猛者もいます。 しかしこれは単なる悪影響で、 きちんと生活できる住居を確保したほうが トータルのコストは安く上がります。 ちなみに日本のマックは、 客が意識しないように仕掛けられていますが、 8年間で6回も値上げしており、 客単価は決して安くありません。 またスターバックスは、 外食産業では破格の客単価の高さを 誇っている会社です。
これらのことを忘れてはいけません。

【お金持ちは若いうちから贅沢を経験している】

生まれつきのお金持ちは当たり前として、 後からお金持ちになった人も、 多くが若いときからそれなりの贅沢をしています。
贅沢というのは、高値ですが良質な商品を 勝手利、 それなりに高級なところで飯を食っている、 という意味です。 質の高い商品やサービスに若いうちから 触れているということですが、
それがお金持ちになることとどのように関係
するのでしょうか?

■コストパフォーマンスは価格帯で大きく異なる

若いうちから質の高い商品やサービスに接する ことの最大のメリットは、 価格と品質の関係性を肌身で理解できるように なることです。 一般的に、価格と品質には明確な相関が あります。 しかしそれは単純な比例関係ではありません。 価格帯が安いうちは、 価格と品質には比例の関係が成立するかも しれません。 2倍のお金を出せば、 2倍の質が得られるのです。 しかし価格が上がってくると、 そうはいかなくなります。 1本1000円のワインと2000円のワインには おおきな味の差があります。 しかし1万円のワインと2万円のワインには、 それほど差はありません。
さらに最高級品レベルである10万円以上 ものになってくると、 値段が10倍になっても味はごくわずかしか 良くならないのです。 これはほとんどの製品やサービスに共通した 特徴です。 価格が高くなるほど出荷される量は少なく
なります。 このため値段をさらに上げて利益率を 高くしないと、 絶対額としての利益が減ってしまうのです。 こういったことは、価格形成の理論などを 考えればわかることではあるのですが、
体験することに勝るものはありません。
高級な製品やサービスを体験したことが あると、 質と価格との関係が体でわかるようになります。 これは、お金を稼ぐ上で極めて重要なスキル です。

■接待営業にハマるのは経験が少ない人

若いうちから高級なものに接しておくことの メリットは他にもあります。 高級なものに対する免疫をつけておくことは、 心の余裕につながってくるのです。 体験したことがないものに対して、 人間は異常なまでの欲求を示します。 しかし一度体験してしまうと、 不思議なもので過剰な欲求は消滅して しまいます。 だいぶなくなってきましたが、 いまだに営業の最前線では「接待」という 手法が有効なことも多いです。 接待営業が絶大な効果を発揮する相手は はっきりしています。
高級な店や女性がいる店に行き慣れていない 人です。 付け届けも同様です。 このようなもので喜ぶ人のほとんどが、 若いときにこうした物やサービスに触れた 経験がありません。 心に余裕がないと、
人間はつまらないことで舞い上がってしまい、 冷静な判断ができなくなるのです。 お金持ちになる人が若いときから高級な ものに触れているのには別な理由もあります。 お金持ちになれる人の多くが、 若いうちから、立場の高い人との付き合いが
多いことはよく知られています。
事業などで成功した人の多くが、 若いうちから年配の有力者に目をかけられて います。 彼らに連れられて高級な店に行ったりする ことで、 自然とお金持ちの振る舞いを勉強する チャンスに恵まれているのです。 若いうちから高級なものに触れるのがよいと いっても、 浪費がダメなのは当然です。 しかし、自分への投資としてある程度の身銭が 切れない人は、お金持ちになれません。 若いうちの生活も重要な意味を持っているのです。

■会社のカネで飲むな!

これと対極にあるのが、 会社のカネで飲み食いする行為です。 いくら高級なものであっても、 まったく逆効果です。 会社の経費で飲み食いするような行為を 続けていると、
価値判断能力がどんどん落ちてきます。 結果として、お金には縁遠い生活になって しまうのです。 現在は買収されてなくなってしまいましたが、 かつて CSK というシステム会社がありました。 その創業者の大川功氏は、 日本でも有数のお金持ちの1人でした。
大川氏は宴会が大好きで、 グループ会社の社長や取引先などの 人を呼んで、 しょっちゅう宴会を開いていました。 しかも、ただの宴会ではありません。 向島などの高級料亭で芸者さんをたくさん
呼ぶという、超豪華な宴会なのです。
高級料亭で芸者さんを呼んで宴会をすれば、 下手すると一晩で何百万もお金が飛ぶという 世界です。 しかし大川氏の宴会は、 すべて大川氏自腹であったと言われています。 その宴会にたびたび参加したある実業家は、 同じお金を使う宴会であっても、 個人のお金で楽しむ宴会は、 雰囲気がぜんぜん違ったものになるといいます。 おいしい料理とお酒、 さらにきれいな芸者さんを集めた宴会は さぞ華やかで、 高揚感のあるものでしょう。 しかし夜が明けてしまえば現実の世界に 引き戻されます。 宴席が華やかであればあるほど、 終わった後のむなしさは大きいのです。 おそらく宴の魅力は、 このむなしさも含めたものなのでしょう。 自腹で切ってむなしさを実感しないとダメなの です。 これが会社の経費の飲み会ならどうでしょうか。
次の日に、高揚感とむなしさの狭間で思い 悩むことなどないでしょう。 「ああ楽しかった。 今日もまた仕事か。」という程度です。 これを繰り返していると、 確実に感性がマヒしてきます。 物事の価値が正常に判断できなくなったら、
お金持ちになることはほぼ不可能です。

■会社の経費は麻薬である

会社の経費に依存することは、 経費を使う側の人間だけでなく、
お金を受け取る側の人間の感覚もマヒさせます。
経費での購入は、 その商品が本当に必要かどうかではなく、 経費として処理しやすいかどうかが目安と なります。 しかしビジネスというのは、本来、 顧客に必要とされるものを企業が努力して 開発し、相応の対価をもらう行為です。 経費で処理されやすいという観点でばかり 商品やサービスを提供していると、 会社の経費処理に依存する、 競争力の弱い商品ばかりになってしまいます。 実際、会社の経費による購入に極端に依存 していた事業は、 不景気が長く続いて経費が削減されると、 経営が絶ちいかなくなってしまうことが多いです。 本来はニーズの変化を感じ取り、 新しい商品やサービスを開発していかなければ ならないのに、 経費という麻薬で感覚がマヒしてしまい、 本来企業が持っている生存本能がなくなって しまったのです。 これからお金持ちになりたいと思っている人で、
会社の経費で落とすことに心血を注いでいる 人がいたら、 即刻その習慣は断ち切ったほうがいいです。

【「使われる側」になってはいけない】

世の中には、人を使う人と、
人から使われる人の2種類が存在しています。 お金持ちは間違いなく使う側の人です。 それに今はお金持ちでなくても、 お金持ちになる体質を持っている人は、 やはり使う側のメンタリティを持っています。 ところが、世の中にはわざわざ使われる側に
回ろうとする人もいます。
これは、お金持ちからもっとも自分を遠ざける 行為です。

■自分の行動を自分で決められるか?

ここでいう「使う人」とは、 単なる会社の上司という意味ではありません。 会社の上司であっても、 その人はさらに上の上司に使われている人に 過ぎません。 仮に社長であっても、 今度は会社に使われている人なのです。 本当の意味での使う人というのは、 自分の行動をすべて自分の意志で 決められる人のことを指します。 たとえば10億円のお金を持つ資産家であれば、 そのお金をどのような分野に投資し、 どのようなリターンを得ようが、 すべて自分の思うがままです。 もちろん、その結果はすべて自分のところに 跳ね返ってくるが・・・。 しかし、同じお金を運用するのでも、
人から預かったお金を運用する場合には、 100%自分の思う通りとはいきません。 出資者の意向はある程度尊重しなければ ならないからです。 会社でも同様です。 自分で出資して自分が社長をしている会社 であれば、
意思決定は100%自分でできます。 いくら給料をもらおうが、 どのような事業をしようが勝手です。 しかし出資は投資家がしており、 自分は経営者になっているだけの場合には、 100%というわけにはいきません。
出資者の意向も聞かなければならないでしょう。
業績が不振であれば、 給料は自主的に返上しなければならないかも しれません。

■日本のサラリーマンは究極の使われる人

出資者でもなく経営者でもない人は、 ほぼ100%、利害関係者の意向を聞かないと 意思決定することはできません。 仕事の内容や自分の給料などを自分で決める ことは、ほぼ不可能です。 日本のサラリーマンは究極の使われる人、 とういことになります。 一方で、使われる側にもメリットがあります。 まわりの意向を聞かなければならない代わりに、 人のお金を使うことができるのです。 よほどのお金持ちにでもない限り、 何億円もの大金を自由に動かすことはできません。 しかし大企業に勤めるサラリーマンだと、 ごく簡単に億単位のお金を動かすことができます。 使う側の人は、すべて自分の自由になりますが、 そうそう大きな金額を動かすことができず、
一方、使われる側の人は、 まったく自由になりませんが、 おおきな金額のお金を動かすことができる、 という関係が成立します。 大きくお金を稼ぐ人というのは、 この両者の「いいとこ取り」ができた人なのです。

■使う側に立ちながら、人のお金を動かせる人

一番有利なのは、 自分で事業や投資をしていながら、 出資者の言う事をあまり聞かなくてもよい立場の 人です。
グーグル創業者のラリー・ペイジ氏と
セルゲイ・ブリン氏は、 上場して大企業になった現在でもグーグルの 議決権の大半を保有しています。 本来はそのような許容されないのですが、 同社があまりにも魅力的なので、 投資家がその状況を許しているのです。 まさに「人のお金は使うが、口出しは無用」 という立場です。 もっとも最初からそうだったわけではありません。 成功する前はベンチャーキャピタルから 多額の投資を受け入れており、 もし業績が振るわなかったら2人とも クビだったかもしれません。 外資系の投資銀行マンはサラリーマンで ありながら、 実質的には中小企業の経営者のような立場 です。 実績が出なければ即クビになりますが、 稼いだ額の何割かをそのまま懐に入れる ことができます。 お金持ちになろうと思う人は、 とにかくどのような形態でもよいから、
できるだけ「使う側」に回る手立てを考え なければなりません。 自由度が高ければ高いほど、 動かすお金の額は小さくなってくるので、 儲けも少ないです。 逆に人のお金に手を出せば、 大きく儲かるチャンスは増えますが、
自由度がどんどん奪われていきます。 いいとこどりをするためには、 自分の能力を人に認めてもらってお金を もらうという発想ではだめです。 「自分の能力に投資をすれば、 あなたも儲かりますよ」という
「上から目線」が大事なのです。

【「そんなこと知っているよ」と言うな】

人から話を聞いたリ、本で何かを読んだりした ときに 「そんなこと知ってるよ」と思うことは多いです。 しかし、「そんなこと知ってるよ」という思考回路は、 自分からお金を遠ざけてしまう原因になって いるかもしれません。 お金に縁のない人ほど、 このセリフを口にしがちなのです。

■同じ話を何回も耳にする理由

「そんなこと知っているよ」と思ってしまうのは、 その話を何回も聞いたことがあるか、 話の内容自体が陳腐だからかのどちらかです。 もしかしたら両方かもしれません。 しかしそもそも、何回も聞いたことのあるような 話が、 なぜ繰り返し取り上げられるのでしょうか? その理由は2つしかありません。
ひとつは、話の聞き手にとって受け入れやすい 内容になっていて強いニーズがある場合。 もうひとつは、その話が「真理」を表している 場合です。 もし聞き手のニーズに合致している話であれば、 そこには大きなマーケットが存在していることを 意味しています。
たとえば「社員が働きやすい会社は伸びる」 といったような話がこれに相当します。 社員が働きやすい会社が本当に伸びている のかどうかは不明です。 ブラック企業に近い会社で好業績のところも あれば、
社員の待遇はピカイチでも倒産しかかっている
会社もあります。 しかし会社員というマーケットは巨大であり、 彼らをターゲットにしたビジネスはたくさん 存在します。 そこでは事実に関係なく、 会社員の耳に心地よい情報が多用される ことになります。 社員の耳に心地よい内容をちりばめた コンテンツ商品はもちろん、 「社員が働きやすい会社づくりをお手伝い します」というコンサルタント、 よりよい職場環境を求めて転職を基部する 人のための各種サービス、 働きやすい会社のイメージをつくりあげる 広告宣伝など、 数多くの事業チャンスが存在しています。 「『社員が働きやすい会社は伸びる』なんて 嘘っぱちだ」などと言っている場合では ないのです。

■真理を摑めば、あとはやるかやらないか

聞き手の側にあまりニーズがないのに繰り返し 登場する話には、 かなり重要な「真理」が含まれている可能性が 高いです。 内容が陳腐ならばなおさらです。 「利益を最大化するためには、 売り上げを増やして、
経費を少なくすればよい」といったような話が これに相応します。 売り上げを増やして経費を少なくすれば、 利益が最大化するのは当たり前のことであって、 そのことを聞かされても誰も驚かないし、 喜びもしないでしょう。
しかしこの話が、お金持ちになるための
法則として、 何度も何度も登場しているのであれば、 それは傾聴に値するのです。 つまり、多くの人がこの当たり前のことが できていないのでお金持ちになれないでいます。 逆にいうと、これを実現できれば、 間違いなくお金持ちになれるのです。 だとすると、売り上げを増やして経費を少なく するというのは、 どんな犠牲を払ってでも実現すべき目標だと いうことがわかってきます。 実際にやってみると、 人はいろいろな理由をつけて、 この単純な法則を実現しようとしません。 人間関係のしがらみ、人からよく見られたい というプライド、 楽したいという怠け心など、 実現を邪魔する要素は大きいです。 これらを思い切って断ち切ることができれば、 お金持ちになれる可能性が高いにもかかわらず です。 こういった情報はまさに「真理」そのものであり、
お金持ちになれる人はこういった「真理」に 関する情報を見逃さないです。 そして恐れることなく実施します。 一方お金持ちになれない人は、 こういった情報を安易にやり過ごしてしまいます。

【ラッキーであることを否定するな】

お金持ちのなかには、 非常にラッキーな人がいます。 あまり努力もせず、 思いつきで始めたビジネスが大当たりする ような人は少数ですが存在しています。
このような人に対する評価はおおむね以下の
ようなものでしょう。

「ラッキーだっただけだよ」 「どうせ偶然でしょ」 さらにはこんなセリフも聞こえてきます。

「努力しないで手にした成功からは何も 得られない」 たしかにその通りなのですが、 ラッキーな人に対してそのような評価を 下している人は、 とうていお金持ちにはなれません。 それはどういうことでしょうか?

■対照的な2人をどう評価するか

外資系の IT 企業に勤めるビジネスマンたちが、 半年前に辞めていった2人の同僚について 話をしています。 2人は同じ時期に会社を辞めて、 それぞれ新しい会社を設立していました。 このうち片方は、
有力なパートナーを見つけ、 一気に事業が拡大しつつありました。 これに対してもう片方は、 資金調達に手間取り、 本格的な事業を開始できないでいます。 事業を拡大できたほうを仮に A さん、 苦戦しているほうを B さんとしましょう。
A さんが有力なパートナーを見つけることが できたのは、全くの偶然でした。 奥さんの友人のパーティで知り合った人が、 たまたまパートナー企業の出資者で、 経営者を紹介してもらえたのです。 この情報を知った時の社内の反応は
対照的でした。
ひとりは A さんについてこうコメントしました。 「A さんはすごいね。 あんなふうにしてパートナーを見つけるなんて」

しかしもうひとりは、全く異なる反応でした。

「B さんはせっかく頑張ったのにかわいそうに。 A さんはほんと、ラッキーだよな」

ひとりは、A さんが偶然に有力なパートナーを 見つけ、 事業化までこぎつけたことを高く評価しています。 ラッキーであることをプラスに評価しています。 これに対してもうひとりは、 がんばったのに報われなかった B さんに 同情しています。 そして、A さんがうまくいったのは単なる 偶然であると切り捨てています。

■がんばったご褒美を期待するのは 「使われる人」の証拠

お金持ちに言わせると、 この会話をしているビジネスマン2人の将来には、 決定的な違いが訪れる可能性が高いです。 A さんの状況をプラスに評価した人には 大金を稼ぐチャンスが訪れるかもしれませんが、 A さんを否定し、 B さんに同情した人には、
あまりそのチャンスは巡ってこないでしょう。 B さんに同情した人の最大の問題は、 「使われる人の発想になっている」 ということです。 がんばったのにうまくいかずかわいそうという 考え方は、
がんばったらご褒美が与えられて当然という
考えの裏返しです。 しかし、ご褒美をもらえるという考え方そのものが、 人から使われる人の発想なのです。 B さんに同情してしまった人は、 自覚していませんが無意識のうちに、 ご褒美をくれる誰かを想像しているのです。 サラリーマンのように、 あらかじめルールが決められているゲームなら、 がんばって成果を出せば会社がご褒美を くれるかもしれません。 しかし実業家になった以上は、 ルールそのものも自分で決めなければなりません。 何をすれば勝ちなのか、 どうなると負けなのかも自分次第なのです。 ご褒美をくれるだれかは存在しないのです。 ご褒美を期待する人は、 与えられたゲームの中でしかプレイすることが できません。 そのような人はたとえ実業家になったとしても、 平均的な水準しかお金を稼ぐことはできない のでしょう。 しかもこのような人の多くは、
自分が他力本願で、 使われている人の発想を持っていることを 自覚しておらず、 状況はさらに複雑になります。 これに対して A さんを評価できた人は、 偶然がもたらすパワーの恐ろしさをよく知って います。
人と違うことをしないと大金は稼げないことや、 そのためには偶然の出会いも確実にお金に 変えていく貪欲さが必要だということを、 皮膚感覚として理解していることになります。 お金持ちを目指す以上、 仕事の能力があるのは当たり前であり、
勝負はそれを超えたところで決まります。
運を味方につけることができた A さんは、 実業家としてのパスポートを手にした人 なのです。

【ただの消費者になるな】

お金にまつわる世界では、 人間には「使う人」と「使われる人」の 2種類しかいないという話をしました。 同じような考え方に、 「消費者」と「投資家」の2種類しかいないという ものもあります。 消費者はその名の通り、 人が作ったものをお金を払って楽しむ人の ことを指します。 これに対して投資家は、 人が喜ぶものを生み出して対価を受け取る 人のことです。 要するに価値のあるものを生み出す人のことです。 お金持ちになるためには、 「消費者」になってはいけません。

■消費者としての人生は楽しいが・・・

消費者としての人生は楽しいです。 お金さえ払えば、 人が作った成果を何の苦労もなく手に 入れることができます。 モノでもコンテンツでもサービスでも、
自由に享受できます。 これほど楽しいことはありません。 しかしその分、確実に投資家の側にお金を 吸い取られています。 消費で得られる快感を求めて、 一生懸命、嫌な仕事に耐えてお金を稼ぎ、
投資家に貢ぐのです。
厳密にいうと、 投資家と消費者の間には3つの段階があります。 ひとつは、完全に消費のみを享受する純粋な 消費者。 もうひとつは、投資家の側の理屈を理解した 賢い消費者。 もっともお金持ちになれるのは、 もっぱら投資に専念する投資家です。 貢ぐ一方の純粋な消費者にならないためには、 消費やサービスを提供する側の立場に立って 物事を考えるクセをつけることが大事です。

■まずは賢い消費者になることが先決

商品、サービス、コンテンツには2つの種類が 存在しています。 ひとつは消費者に売り込むために完璧に 設計されたもので、 もうひとつは提供者が充実感を得るために つくられたものです。 たとえば作家が書く小説や、 ミュージシャンが作る楽曲を考えてみると
わかりやすいでしょう。 作家は多くの作品を世に出しますが、 確実に売るために書かれたものと、 自身が書きたくて書いたものにくっきりと わかれることが多いです。 売るための作品は消費者の嗜好を十分に 分析したうえで書かれているので実際に売れるし、
その作品に感動する読者もたくさんいます。 しかし書き手が本当に書きたいことではないので、 作品としてはいまひとつなことが多いです。 ミュージシャンの楽曲にも同じようなケースが よく見られます。 最初に売るための作品をリリースし、
ある程度のセールスが見込めるようになって
からは、自身が書きたい曲を出してきます。 一時期 CM タイアップで一世を風靡した 大手レーベルでは、 消費者の好むフレーズを数万種類あらかじめ 用意しており、 好評でモノを生産するかのごとく、 アーティストの属性に合わせて、 売れる曲を大量生産していました。 良し悪しは別として、 商品とはそういうものです。 売るためにつくられた作品に純粋に感動し、 お金を払ってばかりいたのでは、 典型的な消費者になってしまいます。 売れる作品はよく設定されているので、 すぐに虜になってしまいますが、 虜になりつつも、 その仕組みに気づく冷静さが必要です。 まずは賢い消費者になることが肝要なのです。 このような視点でモノやサービスを見るクセが ついてくると、 提供する側がどのような点に苦慮したかという 舞台裏の姿が、
おおよそ想像できるようになってきます。 利益を優先するために何を犠牲にしたのか、 製作者のプライドを優先してどの程度利益を 減らしたのかがわかれば、 半分は提供者になったようなものです。 ここまでくれば、 消費者から投資家に変身することはそれほど
難しいことではありません。

【お金持ちから自分を遠ざける NG 発言に ご用心】

わざわざ自分をお金持ちから遠ざけてしまう
ような NG 発言が染みついている人がいます。
そのような人は、 お金そのものには執着があるようなのですが、 残念ながら、お金持ちになることは難しいです。 知らず知らずのうちにそのような会話をして 締まっている可能性があるので、 お金持ちを目指す人は要注意です。

■「その人は才能があったからうまくいったんでしょ」

仕事柄、どうすればお金儲けできるのか 聞かれることが多いです。 基本的には出し惜しみせず話をするのが ポリシーなのですが、 この手の話題については不評であることが 多いです。 お金儲けに縁がなさそうなタイプの人からは 特にそうです。 よくあるのが、 成功した人を例にあげても 「その人は才能があって特別だったんでしょ」 と返してくるパターンです。 たしかに成功してお金持ちになっている人の
中には、特別な才能がある人もいます。 しかし特別な才能があるからといって、 その人の行動パターンや考え方が参考に ならないということは決してありません。 むしろ天才であればこそ、 その行動パターンをよく理解し、 凡庸な人間がどこまで参考にできるのか
真剣に考えるべきです。 このような反応をしてくる人が何を考えて いるかというと、 要するに、凡人でも達成可能で、 確実にお金儲けができる方法を知りたいと いうことなのです。
しかし、そんな方法があるならとっくに皆が
取り組んでいるはずです。 そんなうまい話しがないからこそ、 成功した人を研究し、確率を上げるための 法則を導き出しているのです。 このタイプの人がお金儲けで成功したという 話は、知るかぎりゼロです。

■「それは成功した人の話でしょ」

もうひとつが、 「それって成功した人の話でしょ!」と返して くるものです。 失敗したケースが山のようにあるのにいい話 ばかりするな、とでも言いたいのでしょう。 しかし、「どのようなお金持ちになれるのか?」 と質問されたので、 例をあげて答えているまでです。 それなのに「いい話ばかりするな」 とはほんとに失礼な話です。 このような発言も、 基本的には先の例と同じ心理構造から くるものです。
お金に対する執着が強すぎて、 自分が絶対に儲かる話以外は聞きたくないのです。 これらのパターンの人は、 情報に対する感度が決定的に不足しています。 彼らは情報はタダだと思っているふしがあります。 たつぃかに、お金儲けに結び付くいい情報が 必ずしも有料だとは限りませんし、
美味しい話がただで降ってくることも結構 あります。 しかし本当にいい情報を持っている人は、 基本的に自分にメリットのある相手にしか、 その情報は流しません。 おいしい情報を受け取った人は、
なぜ相手がその情報を自分に提供したのか、
理由をしっかりと考える必要があります。 それが情報の信頼度をチェックするバロメータ でもあります。 自分にだけは簡単においしい情報が手に入ると 思っている人に、 わざわざ情報を提供する人などいません。 NG 発言は自分の情報ルートを挟めてしまう だけなので、本当に要注意です。 NG 発言が出てくる背景には、 お金に対する先入観があります。 そしてそのほとんどが、 お金に対する異常な執着からきているので タチが悪いです。

■そうそう簡単に節税などできるわけがない

お金持ちになると多くの人が経験することなの ですが、 お金持ちではない知人などから、 先入観に凝り固まった発言が浴びせかけられて います。 ネット実業家の Y さんもそれを経験した1人です。
Y さんはネット上のビジネスで多少有名になり、 昔の友達や会社勤めをしていたころの同僚など から声をかけられるケースも増えてきました。 成功している Y さんへのやっかみもあるの でしょうが、 それらの中で多いのが 「会社なんて、どうせ税金ごまかしているんでしょ」
「ベンチャービジネスなんて、どうせ汚いお金 なんでしょ」といった類の発言です。 もちろん Y さんは実業家なので、 会社の仕組みを最大限に活用して、 税金を少なくするように工夫しています。 しかし、実際にお金を稼いだ人であれば
わかることなのですが、
万能の節税方法などこの世に存在しません。 税金に関する知識がないと、 余分な税金を取られてしまうことにもなりかね ないので、 何とかそれを最小限にしようと涙ぐましい 努力をしている、というのが本当の姿です。 そもそも税金の取り立てに血眼になっている 税務当局が、 簡単に節税ができる制度にしておくわけが ありません。 実業家は税金ごまかし放題でウハウハなどと いうのは、 貧乏人の安直な先入観以外の何物でも ないのです。 こういった先入観は人の行動を大きく左右します。 お金持ちは汚いことをやっているという発想は、 何のことはない、 自分がお金持ちになれない、 あるいはそれを目指さないことに対する安直な 言い訳です。 先入観にとらわれていない人は、 実業家が節税でウハウハという噂を聞けば
「それは本当だろうか?」 「本当だとしたらどのような方法だろうか?」 と知的好奇心が湧き出てくるはずです。 そのようにして調べた結果は、 たとえ驚くようなものではなかったとしても、 お金儲けのための大きな知恵となってその人に 残るはずです。
節税の話ひとつでも、 その人の行動は大きく変わるのです。

【本当に自分がやりたいことを知っている人は 少ない】

お金がなくても好きなことをやれていれば
幸せである、という考え方については否定しません。 しかし人間の心理はなかなか難しいもので、 そう簡単に人生の答えは出してくれません。 お金を持ってみないと本当に好きなことは 何なのかわからない、ということも実は多いのです。

■起業家はなぜラーメン食べ歩きをやめたか?

サラリーマンを辞めて実業家になったある 男性は、 昔はラーメンの食べ歩きが趣味でした。 自分のブログに、食べに行ったラーメン店の 情報を細かく書き込むくらい、 食べ歩きにはまっており、 その趣味に没頭しているときが一番幸せで あると本気で思っていました。 しかし知人から誘われ、 ある事業に共同創業者として参加してから、 彼の価値観は大きく変わってしまいました。 事業は大成功し、 創業者のひとりである彼には、 かなりの額のお金が舞い込んできたのです。
彼は、事業を立ち上がってからもラーメン 食べ歩きを続けていましたが、 あることをきっかけに、 それをピタッとやめてしまいました。 彼自身がラーメン店を立ち上げたのです。 彼のラーメン店は評判となり、 たちまち数店舗をオープンするまでに成長
しました。 その後は、趣向を変えた店を次々にオープン させ、数年の間に、 外食事業としてもそれなりのビジネスオーナーに なってしまったのです。 気が付いたときには、
おいしいラーメン店めぐりにはすっかり興味が
なくなってしまっていました。 自分が食べたい味は、 自分が所有する店で実現することができます。 他の店に行く必要がなくなってしまったのです。 彼はここでようやく、 自分がやりたかったのはラーメン店のビジネス であって、 ラーメン店めぐりではないことに気づいたのです。 ジュエリービジネスで成功したある女性起業家も、 資産を手にしてから趣味が大きく変化して しまったひとりです。 サラリーマン時代、彼女は大の旅行好きでした。 休みのたびにあちこちに旅行し、 それが生きがいになっていました。 当時の彼女にとっては、 別荘を持って一か所にとどまることなど、 ばかばかしいことにしか思えませんでした。 しかし今の彼女は、ハワイの別荘にはまって います。 購入したコンドミニアムの内装を自己流に アレンジする楽しみに目覚めてしまったのです。 デザインが一段階すると、
今度は内装に合う家具探しに心血を注ぐように なりました。 100%自分の好みになるまで時間をかけて 作り込んでいくつもりだといいます。 まとまった休みが取れると、 彼女は別荘にこもりきりになります。 各地に旅行する気はさらさらないようです。
お金に制約があると、 人間はその範囲のなかで欲求を満たそうと します。 これは、生活を破たんさせないための無意識の 知恵なのかもしれません。 その制約が取り払われたとき、
自分がどのような趣味嗜好になるのかは、
実際になってみないとわからないものなのです。

■映画評論でメシを食うということ

以前ある人から 「実はやりたいことがあるのだが・・・」 と相談を受けたことがあります。 「なんとなく」という前置き付なのですが、 「好きな映画に関する仕事で生活したい」 らしいです。 はっきりとは言わないのですが、 映画評論などで生活したいということの ようです。 彼が言うには、お金はあまりなくてもいいから、 食べていけるだけあればよいといいます。 ちょっと考えればわかると思いますが、 映画評論などでメシを食える人はそれこそ 何千人に1人という割合で、 しかも年収200万円ほどだったりします。 そのことを彼に話し、 今どのくらい映画を見ているのか聞きました。 すると週に2~3本だといいます。
エッセイストの中谷彰宏氏はかつて映画の 世界にあこがれ、 月に100本映画を見たと言います。 クリエイティブな世界で何とか生きていこうと 思えば、 そのくらいは最低ラインです。 生活のすべてを犠牲にできるようでなければ、
箸にも棒にも引っ掛からないのです。 当然、彼にはそのような世界に身を置く勇気は ありません。 彼の話は少し極端かもしれませんが、 自分で好きだと思っていることなど、 そんな程度のことが多いのです。
本当に好きなら、その情熱には逆らえず、
すでに何もかも投げ出して、 その世界に飛び込んでいることでしょう。 もし現在の自分がそうなっていないのなら、 自分には特に好きなものはない、 と割り切って考えたほうが合理的です。

【お金で自由は得られるか?】 お金持ちになりたいと考える理由のひとつに 「自由の獲得」というものがあります。 世の中の多くは金銭的な事情に縛られて いるので、 お金があると、 そのあたりの制約を取り払うことができます。 お金があれば、 いたな人間関係を我慢して仕事を続ける 必要もないし、 家族との時間が欲しければ、 それも簡単に実現できます。

■半年だけ働く、自由なお金持ち

ここで、非常に好対照な2人のお金持ちを
紹介しましょう。 ひとりはプログラマーの J 氏、 もうひとりは実業家の T 氏です。 J 氏は、1年のうち半分くらいしか働きません。 彼の仕事はいわゆるプログラマーですが、 システム会社に勤めるサラリーマンでは ありません。
大学の工学部を出て、 システム会社の技術者として働いていましたが、 今は独立してプロジェクト単位で請け負うフリーの プログラマーとして活躍しています。 彼が得意とするのはふつうのプログラムでは なく、
通信プロトコルというちょっと特殊な分野の
プログラミングです。 この分野の人材は絶対数が少ないことから、 独立してからもかなりの単位で仕事の依頼が 来ます。 J 氏は奥さんもプログラマーなので、 夫婦でプロジェクトを請け負って稼いでいるの です。 J 氏の両親はすでに亡くなっていて、 親から相続した郊外の一戸建てに住んで います。 子どもはいないので、 夫婦の稼ぎは全部貯金することができます。 おまけに、10年ほど株式投資を続けており、 これもそこそこうまくいっています。 J 氏夫婦の資産は、 家を合わせると1億円弱です。 運用で得られる利子や配当収入と、 半年働ければ十分に暮らしていけるのです。 資産1億円というのは、 それほど大きな額の資産ではありません。 しかし2人は、自分たちの労働だけに頼る ことなく十分豊に、
しかも安心して生きていけます。 夫婦両方の仕事と、 持っている資産のすべてを同時に失う可能性は、 ほぼゼロだからです。 たしかに、J 氏夫婦は経済的自由を獲得して いるといってよいでしょう。

■一日中働きづめの、不自由なお金持ち

一方、実業家の T 氏は J 氏とは正反対の 人生です。 T 氏は営業マンとして不動産会社に15年 勤めた後、
自身の不動産会社を設立して社長になりました。
幸いにも会社は順調に業績を伸ばし、 現在の T 氏の年収は3000万円です。 T 氏は夜な夜なキャバクラに繰り出し、 ベンツを乗り回しています。 自宅も立派です。 しかしその T 氏にも弱点があります。 T 氏の会社は、彼がいないと回らないことです。 起業家精神に溢れてパワフルな T 氏と その部下とでは、やはり器が違います。 T 氏の右腕になる人はなかなか育ちません。 T 氏は常々「人に任せたい」と言っていますが、 社員の多くは小さな案件まで彼に相談するので、 T 氏は一日中働きっぱなしです。 しかも、日本の金融制度の悪いところでも ありますが、 日本の中小企業の多くは、 経営者が個人保証を入れないと銀行から お金を借りることができません。 T 氏の会社は不動産業であり、 オフィスビルを何棟も所有しています。 しかし、その購入資金のほとんどは銀行からの 借り入れであり、
T 氏がすべて個人補償を入れています。 もし何らかの理由で業績が急に悪くなることが あったら、 T 氏は自己破産するしか手がなくなるでしょう。 T 氏の資産は十数億円に達する正真正銘の お金持ちですが、 借金もかなりの金額にのぼり、
T 氏が働き続けないと、 この環境は維持できません。 先の J 氏が自由なお金持ちなのに対して、 T 氏は J 氏よりもリッチではありますが、 お金から不自由なお金持ちと言えます。 どちらがよいとは一概には言えません。
おそらく T 氏は「早く楽になりたい」との言葉
とは裏腹に、 実際には今のような環境でがむしゃらに働く ことを望んでいるでしょう。 また多くのお金持ちが、 T 氏のようながむしゃらな働き方を続けなけ ればならないというのも事実です。 T 氏はそれでもたいへんなお金持ちなので、 人生は充実しているでしょうし、 言い想いもたくさんしているでしょう。 最悪なのは、 「お金がないのに、お金からも仕事からも 自由になれない人」です。 一方で、スローライフを実現できた人や ノマド的な生活を起こっている若い人は、 「お金はないが自由」な人生を送っている かもしれません。 しかし、肝心のお金がないと、 いざというときには大ピンチなのも事実です。 ひとくちにお金から自由といっても、 その在り方は様々なのです。

【お金で幸せは買えるか?】
ホリエモンこと堀江貴文氏が、 「お金があれば、愛も、幸福も、何でも買える」 と発言して日本中から大バッシングを受けた ことがありました。 堀江氏はそれほど単純な人ではないので、 そのような発言はしていないという彼の主張は おそらく本当なのでしょう。
それはともかくとして、 お金ですべてが買えるという類の話は よく耳にしますが、 幸せは本当にお金で買えるのでしょうか。

■お金で買える幸せ、変えない幸せ
お金で買うことができると言われている
「幸せ」には以下のようなものがあります。

・お金があると愛を買える ・お金があると人の心を買える ・お金があると命が買える ・お金があると地位を買える ・お金があるとお金が買える

一方、お金で何でも買えるという発想に対する 世間の反発や憎悪には激しいものがあります。

・お金があっても愛は買えない ・お金があっても人の心は買えない ・お金があっても命は買えない ・お金があっても地位は買えない ・お金でお金は買えない

実際のところ、お金で何でも買えるという話の ほとんどは嘘です。 さすがに、お金さえあれば絶対的にいい恋愛や 結婚ができると本気で考えている人はそうそう いないでしょう。
しかし、たとえば病院の治療などについては、 そう考えている人も少なくありません。 しかし先述したように、 これも正しくありません。 保険制度が完備された日本の医療制度に おいては、 保険にさえ加入できていれば、
お金持ちと庶民で治療に根本的な違いは ないのです。 ただし外国では、 お金のあるなしが直接命に関わるところも 少なくありません。 一方で、お金で買えることに反対する意見に
説得力がないのも事実です。
やっぱりお金持ちの男性はモてるし、 いろいろなところでおいしい思いをしている はずです。 お金で何でも買えるかという問いはナンセンス なものかもしれませんが、 別の意味で重要です。 この問いに対する答えには、 その人のお金に対する考え方が素直に 反映されるからです。

■しかしお金は不幸を減らしてくれる

200人を超えるお金持ちと接してきましたが、 「お金で何でも買えると思うか?」 という質問は、 かならずするようにしています。 この問いに対して最も多い回答は、 「お金で幸せを買えるとは思っていませんが、 不幸を減らすことはできる」というものです。 外資系投資銀行のあるトレーダーは、 不幸にも奥さんが思い病気にかかって しまいました。
彼は奥さんと一緒にいられる時間には 限りがあると悟り、 きっぱりと仕事を辞めて奥さんの世話に専念 しました。 外資系のトレーダーは超高給取りなので、 数年なら今までの蓄えだけで余裕で生活が できます。
残念ながら奥さんは3年後に亡くなってしまい ましたが、 彼は「仕事を辞めたので、最後まで一緒に いることができて本当によかった」と話して います。 彼がどんなにお金持ちでも、
奥さんの命を買うことはできないのは
明白です。 しかし、彼にはお金があったので、 奥さんとの貴重な時間は買うことができました。 多くのお金持ちが、 似たようなことを話しています。 要するに「お金は目的ではなくツール」という 主張です。 もちろんこれには多少の建前があります。 誰しもお金は欲しいし、 あればあるだけよいことぐらいわかっています。 お金にはやはりツール以上の魅力があるのです。 しかしお金持ちの特徴として、 多少の建前を割り引いたとしても、 お金を「道具」として割り切っている人は 多いです。 親から資産を受け継いだお金持ち以外は、 事業や投資などで何らかの挑戦をしています。 何か大きいことにチャレンジするとき、 ケチケチした考えは禁物です。 お金を道具としてクールに捉えるスタンスが あれば、 このようなときに多いに効果を発揮することは
間違いありません。

【お金を通じて知った命の値段】

お金で命は買えませんが、 お金で命に対する概念を変えることができた人は います。
アパレル系の事業で成功した L さん夫婦は、 お金を通じて、 命に対する独特の価値観を手にすることが できました。 きっかけは生命保険です。

■日本人はそうそう死なないという事実

L さん夫婦には子供が2人おり、 あるとき自分たちが死んだ場合のことについて 真剣に話し合うことにしました。 夫婦がまず最初に考えたのは保険です。 普通であれば保険会社のパンフレットを 比較するところですが、 お金持ちは目の付け所が違います。 彼らが最初に調べたのは死亡率のデータ でした。 生命保険は、言葉は悪いですが、 人間が死ぬ確率に賭けるゲームです。 保険会社がどんなに「安心」とか「絆」と いったイメージ広告をしようが、 この事実に変わりはありません。 L さん夫婦がまず死亡率に着目したあたりは、 さすがにお金持ちになっただけのことは あります。 L さん夫婦は富裕層なので、 普通の人が目にしない様々な保険を セールスマンが提案してくる、 という環境も手伝っていたのかもしれません。
彼らはそこで重要な事実を知りました。 豊かな日本においては、 人はそうそう簡単に死なないという事実です。 例えば、男性が40歳より前に死ぬ確率は わずか0.7%、 女性はさらに低く0.5%。 しかも、このうちの大半が0歳児の死亡で
占められます。 つまり生まれた直後に死ななければ、 40歳までに死ぬ確率はほぼゼロなのです。 その後、死亡率はじわじわと上昇していきますが、 死亡率が急上昇するのは75歳を超えてからです。 さらに驚くべきことは、
女性の死亡率はなかなか上昇せず、
80歳を過ぎてからようやく顕著に高くなります。 日本人は本当に、 なかなか死なない民族であるとともに、 日本の女性はさらに長生きなのです。 保険会社は儲かるわけです。 ほとんど死なない人のほぼ全員から保険料を 徴収しているのですから。 このデータを見て、 L さん夫婦は多額の生命保険に入ることが ばかばかしくなりました。 その日暮らしの生活なら話は別かもしれません。 たとえ確率がゼロに近くても、 万が一死んでしまうことがあれば、 残された家族は生活の危機に瀕してしまいます。 しかし幸い L さん夫婦には会社というものが あり、万が一のことがあっても、 その日からすぐに家族が路頭に迷うわけでは ありません。 保険は2人にとって意味のあるものではなかった のです。

■がんは治らない病気であるという事実を
受け入れる

L さん夫婦は引き続き、 死亡率だけでなく死亡原因のデータも 調査しました。 死亡原因の断然トップはやはり「がん」。 人口10万人あたりのがん死亡者数は
280人で、 2位心臓Byouを大きく引き離しています。 3位は脳卒中、4位は肺炎でした。 4位までの死因のうち脳卒中以外は、 年々その割合が上昇しています。 要するに、日本人ががんや心臓病以外の
要因で死ぬことが少なくなってきているのです。
医療が発達し、全体の寿命が延びたことで、 致命的な結果をもたらす疾患以外で死ぬ 確率が減少しているのです。 L さん夫婦は最終的に、 以下のような結論を導き出しました。

・60歳より前に死ぬ確率は極めて低い ・高齢者になったら、がんで死ぬ確率が 圧倒的に高い

では不幸にしてがんになってしまったら、 その後はどうなるのでしょうか? L さん夫婦は、日本人にもっとも多いと 言われる胃がんのデータを調べてみました。 すると、胃がん全体の5年生存率は約70% でした。 しかし、ステージ4になると10%と著しく 低くなります。 つまり、進行がんの状態で発見された場合には 1~2年程度しか生きられないのです。 また調べ物の過程で、 がんという病気は基本的に「完治」することが
ほとんどない病気であることも知りました。 医学的にはがんが完治するケースはほとんど なく、 とりあえずがんが見えなくなったという意味で、 寛解という用語が用いることも知りました。 高齢者の場合、極論をすると、 がんで死ぬのか、寿命で死ぬのかの
どちらかということになります。 L さん夫婦が結論づけた結果は以下の 通りです。

・がんになっても、ふつうなら5年は生きていられる ・逆に考えると、10年生きられる確率はかなり
下がる
・仮に10年生存したとしても、 工販は生活の質が落ちる

L さん夫妻は、老人になるまでの間は、 基本的に自分たちが死ぬことはあまり 考慮に入れないことにしました。

また老後になり、がんになってしまったら、 基本的にそれを受け入れることにしました。 がんは今のところ基本的に治らない病気で あることや、 進行がんの場合にはその後の寿命が短い ことは明らかで、 長期にわたって影響を受けないというのが その理由です。

■資産家夫妻が選んだ保険とは?

これはマクロの結果であって、 個々には様々なケースがあるでしょう。 L さん夫婦のすごいところは、
将来のことは誰にもわからないことを前提に、 あくまで確率として物事を捉えているところです。 L さん夫妻は以上の前提条件をもとに、 保険や貯蓄の設計を行うことにしました。 結局のところ、かなりの貯蓄を持つ夫妻に とって、 保険はあまり必要性の高いものではなかったです。
生命保険は最小限にとどめ、 入院時に不自由しないよう医療保険を少し 厚めに設定しました。 会社の経営権などについては1年後ごとに 状況を見直し、 いざというときにはどう対処するか、
夫婦で話し合うことに決めました。
この結果を導き出したことで、 L さん夫婦はかなり安心したといいます。 むやみに死を恐れることがなくなり、 がんになった場合の精神的な準備も できました。 夫妻はその後、ますます仕事にまい進して います。

【お金で解決することの是非】

一般に、お金で物事を解決することはよくないと 言われています。 本来別の方法で解決すべきところを、 お金の力で捻じ曲げてしまうのは、 たしかによくないことでしょう。 しかし状況によっては、 お金で解決するのがもっともよい場合もあります。 最後は、お金持ちが見せた、 お金での絶妙な解決方法と、 貧乏人が見せた最悪の解決方法についてです。

■ミュージシャン志望の彼氏との結婚

資産家である B さん夫婦には、 大学に入ったばかりの一人娘がいるのですが、 夏休みに彼氏ができたといいます。 てっきり大学の同級生だとばかり思っていました が、 どうもそうではないらしいです。
しばらく付き合っていたようですが、 家に連れてくる気はなさそうでした。 B さん夫婦もあまり深くは詮索しませんでした。 季節が変わり冬になったある日、 娘さんは、お父さんには絶対内緒という条件で、 突然母親に彼氏のことを相談しました。
それによると、
彼氏は同じ年のミュージシャンの卵で、 バイトをしながらストリートで音楽活動を しているといいます。 お金がないので、自主製作の音源も 満足に作れていない状況です。 彼女は彼との結婚を希望しています。 しかも彼の夢を応援したいので、 自分は大学を辞めて、 アルバイトをしながら彼氏を援助するつもりだと 言います。 奥さんはすっかり困り果ててしまいました。 当然ですが、今大学を辞めさせるわけには いきません。 しかし、彼と結婚して夢を応援したいという 娘の気持ちもわからないではないですし、 ある程度は尊重したいとも思っています。 母親にしてみれば、 娘の気持ちは今だけのもので、 後になれば、きれいさっぱり消えてなくなる ものであることはわかっています。 しかし若い娘にそのようなことを言っても 反発されるだけです。
さすがに B さんに内緒にしておくことはできません。 奥さんは娘に「私がお父さんに話しておくから、 あとは自分の口で説明しなさい」と言い、 B さんにすべてを話して、 娘の話を聞いてくれるように頼みました。 「とにかく、頭ごなしには否定しないでね」 と言ったのですが、
Bさんの反応は意外にも 「わかった。俺に任せておいて。」 という気軽なものでした。 1週間後、Bさんは娘の彼氏を家に招待し、 食事をしながら聞きました。

Bさん「2人は結婚を考えているそうですけれど、
本当なの?」 彼氏「・・・はい。ですが、まだ僕がこんな状態 なので・・・。でも娘さんのことは本当に好き なんです。」 Bさん「わかった。最終的には結婚は親が決める ことじゃない。 でも2人はまだ未成年だし、父親としては、 相手にちゃんと生活能力があるかを見極めたい という思いがあることは理解できるだろ?」

彼氏「はい・・・」 Bさん「ところで、話は変わるんだけど。 君は○○音楽院って知っているよね。」 彼氏「もちろん知っています」

■お金ですべての問題を一挙に解決

ちなみに○○音楽院とは、 ロックやポップス、ジャズなどのミュージシャンを 育成する世界でも有名な音楽学校です。 世界のトップミュージシャンが講師として招かれて います。

Bさん「費用は全額出すから、留学してみないか?」 彼氏「え?」 Bさん「いい成績を残して日本に帰ってくれば 確実にプロとして食っていけるだろ。 そうなったら結婚してもいいよ。 もし留学途中で気持ちが冷めたら別れれば
よい。 たとえそうなっても、 卒業するまでの費用は責任を持つから 気にしなくていい。 ただし条件は、留学中には娘と同棲しないこと だ。」

Bさんの理屈はこうです。 娘を結婚させるなら甲斐性のあるヤツで なければだめです。 今のところ彼氏にその力はありません。 もしチャンスを与えて成功すれば十分に資格が あるのですが、 それはやらせてみないとわかりません。 しかも、留学して遠距離恋愛をさせれば、 2人の本当の関係がわかります。 留学先で他の女を作るようでは相手として ふさわしくないし、 娘のほうの気持ちが冷めるかもしれません。 失敗して帰ってきても、 まだ2人の関係が続いているというなら、 それはそれで本物として認めてもいいでしょう。 留学費用でこれらの方程式を一気に解決 できるなら安いものです。 このような場合、父親が頭ごなしに叱って しまっては娘は反発するだけです。 場合によっては駆け落ちしてしまうかも しれません。 しかし現実問題として、こうした交際がうまく
実を結ぶケースは非常に稀であるのも 事実です。 時間が解決するケースがほとんどなのですが、 ふつうの人はその時間を与えてあげることが できません。 しかしBさん夫婦は、 お金を使って留学という形で2人に時間を
プレゼントしたのです。 結局彼氏は、Bさんの費用でアメリカに 旅立ちました。 彼が現地で日本人留学生の女の子と 付き合い始めたのは、 その半年後のことでした。

■お金で解決しようとする最悪のパターン

不動産会社に勤めるUさんは、 社長から液晶プロジェクタを買うように 指示されました。 社長は事前に製品を調べていたらしく、 明るさや解像度を指定して 「このスペックのものはうまくみつければ 5万円くらいでかえるはずだから探して 買っておいで」と指示しました。 Uさんは近くの量販店に買いに行きましたが、 社長が言っていた5万円台の製品はありません でした。 店員に聞くと、 そのような商品は置いていないといいます。 仕方がないので、同じスペックで7万円の 製品を購入して会社に戻りました。 そのことを話すと、 社長は怒り始めました。

社長 「5万円くらいで買えるはずと言っただろ。
なんで7万円のを買ってくるんだ」 Uさん 「お店の人に聞いたら、この性能で5万円の ものはないと言っていましたので」 社長 「それ本当? そういう製品は本当に世の中に存在して
いないの?」 Uさん 「ないって言っていました。」 社長 「本当にこの地球上に存在しないの?」 Uさん
「・・・。」
社長 「それって、そのお店の在庫にないだけなんじゃ ないの?」

社長がその量販店のウェブサイトを見ると、 たしかに5万円の製品は存在していました。 おそらくUさんが尋ねた店員はあまり優秀では なく、 今店にないから「ない」と答えただけなのでしょう。 この時点でUさんは、 まだ社長が何を言いたいのか理解していません。 ぽかんとした顔をして立っています。 社長 「ほら、見てみろ。あるだろ。」 Uさん 「店員がないって言ったので」 社長 「君は店員のいう事が絶対なの? なぜ事前に調べてから行かなかったの?」

ここでUさんは、とんでもない応対をして しまいました。

Uさん 「すみません社長。 差額の2万円は僕が出しますから」 これで社長がブチ切れました。

社長
「お金の問題じゃないんだ! お前は何も調べずに適当に買い物をして、 注意されたら金払えばいいんでしょ、 ときた。 不誠実にもほどがある。 それじゃお前、物件の売却に失敗して
5000万円の損が出たら、自腹で払うのか?」

Uさん 「それは無理です。」

当然のことですが、 社長にとってはお金のことなどどうでも よいことです。 Uさんの心構えや次に失敗しないための 方策を聞きたかったのです。 しかしUさんは、 お金で解決しようとしました。 しかも2万円という自分が払える額の範囲で。 この金額が5000万円になってもUさんが 自分で払うというなら、 社長もあっぱれと認めたでしょう。 しかし、自分で払うのが無理な額になると、 Uさんはビタ一文払わないことが露呈して しまいました。 これは、お金を使った解決方法としては 最悪です。 相手が本当に望むものは提供していませんし、 お金のかけ方も実にセコいです。
お金だけで解決しようとするなら、 人がびっくりする額でないとほとんど意味は ありません。 Uさんは、これからもお金とは縁のない人生を 送るでしょう。

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