お金を増やした後に

お金持ちってどんな人?

【お金持ちってどんな人?】

みなさんは「お金持ち」と言うと、
どんなイメージを持つでしょうか。

会社の社長さん?

ブランド物で身を固めてベンツや
フェラーリを乗り回すこと?

それとも豪華なディナーやため息が
出るようなパーティでしょうか。

一方で、「本当のお金持ちは地味で
慎ましい」という話もよく聞きます。

代々続く資産家の家は、
上品だが質素な身なりをしていて、
決してお金を持っていることを鼻に
かけないらしいです。

しかし、そもそもお金持ちに「本当」も
「嘘」もあるのでしょうか。

また、こんな会話もよく耳にします。

「××の〇〇さん。
旦那さんは上場企業の役員なんだって。
やっぱり上流階級のお金持ちは違う
わよね」

お金持ちって、ブランド物で身を固めて
フェラーリに乗る人なのか?

それとも上品な上流階級の人々なのか?

それとも、一流起業のお偉いさんのこと
なのか?

■同じお金持ちでも、資産家と高給取りは違う

実は、世の中のほとんどの人が、
お金持ちのことをよく理解していません。

最大の間違いといってもよいのが、
「毎年の収入が多いこと」と
「資産をたくさん持っていること」、
それに「会社や地域での社会的地位が
高いこと」を混同していることです。

ブランドもので完全武装し、
フェラーリやランボルギーニに
乗っているチョイワル風のおやじは、
年収が高額であることは間違い
なさそうです。

しかし、その裏には多額の借金が
あるかもしれませんし、
稼いだ額を全部消費に回していて
貯蓄や土地などはゼロかもしれません。

一方、代々の土地持ち一家は、
たくさんの土地を持っているから、
資産の額は莫大です。

しかし、毎年の年収はそれほど多く
ないかもしれません。

ひょっとすると、ふつうのサラリーマンよりも
少ないかもしれないのです。

フェラーリおやじと土地持ち一家では、

どちらがお金持ちでしょうか。

答えは、どちらもお金持ちです。

ただし重要なことは、
フェラーリおやじは資産家ではないが、
土地持ち一家は資産家だということ。

少し難しい話をすると、
フローとストックの違いなのです。

つまり、フロー(毎年の収入)が極めて
大きい人、
もしくはストック(持っている資産)が
極めて大きい人のことを、
世の中ではお金持ちと呼んでいます。

だから、例にあげた2人はどちらも
お金持ちです。

一方、収入や資産が多いことと、
会社での地位は必ずしも一致する
わけではありません。

大企業の部長や役員であっても、
日本企業の場合、
1 年間の収入は大した額ではありません。

もちろん、大したことはないといっても、
大企業の部長ともなれば年収1500万円を
超える人はザラにいるので、
年収400万円の庶民から見れば大金持ち
かもしれません。

しかし、多くの人がイメージするお金もちは、
年収1500万円の人のことではないはずです。

ということで、大企業のお偉いさんは、
社会的な地位が高いことは間違いではないが、
お金持ちなのかどうかは、
それだけでは判断できないのです。

分かりやすい例が、
「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング
会長兼社長の柳井正氏と、
日本マクドナルド会長の原田泳幸氏です。

2人とも有名企業のトップであり、
日本を代表する名経営者です。

2人の最大の違いは、
柳井氏は半端ではない資産家である
ということ。

同じ企業トップでも、
柳井氏は圧倒的な資産家なのです。

ファーストリテイリングは柳井氏自身が
オーナーとなっており、
株式の2割強を保有しています。

資産総額は1兆円を超えます。

柳井氏の役員報酬は億を超えている
でしょうが、
株の配当だけで数十億円の収入が
あることを考えると、
給料などタダ同然です。

これに対して日本マクドナルドは、
原田氏がオーナーというわけではありません。

原田氏の年俸も庶民から見たらすごい額

ですが、柳井氏と比べると、
特別お金持ちというわけではありません。

原田氏は高給で雇われるプロの経営者
なのです。

給料が高額であることと、
資産をたくさん持っていることは、
直接には関係しないのです。

■社会的地位とお金は必ずしも一致しない

さらに状況を複雑にしているのが、
いわゆる社会的なステータスです。

先ほどの原田氏は、
日本マクドナルドという上場企業の
経営者で億の年収がありますが、
柳井氏のような資産家ではありません。

しかし、上場企業のトップという社会的な
地位は同じです。

では上場企業の社長が皆、
原田氏のような高給取りかと言うと
そうではありません。

マクドナルドは外資なので給料のレベルが
違いますが、
日本の一般的な上場企業の社長の
年収は、数千万円が標準的です。

たしかに庶民から見たらお金もちですが、
ちょっと前まではふつうの給料だったことを
考えれば、
彼らの生活は庶民と何も変わらないです。

1兆円の資産を持ち、
年収は数十億を超える柳井氏。

億の年収がありますが、
巨額の資産を持っているわけではない
原田氏。

庶民と生活レベルが同じ日本の上場企業の
社長。

3者の生活レベルは、
あまりにもかけ離れています。

しかし社会的地位という意味では、
皆同じなのです。

お金持ちのことを考えるときには、
資産と年収、社会的地位の区別を
しっかり頭に入れておいたほうがいいです。

お金持ちと思える人に出会ったら、
年収が高い人なのか、
資産を持っている人なのか、
地位が高いだけでお金は持っていないのか、
このあたりに注意を払ってみると、
いろいろわかってくるはずです。

これからお金持ちになりたいと思っている人は
なおさらです。

年収をアップさせて派手に消費したいのか、
地味でよいから資産を作りたいのかによって、
お金持ちになるためのアプローチはまるで
違ったものになります。

お金持ちになるための第一歩は、

この考え方の違いを理解することから
始まるのです。

【お金持ちに本物も偽物もない】

世の中の多くの人が「成金」を嫌っています。

たしかに、これ見よがしにブランド物を
身につけ、
高級車を乗り回して散財しているのを見て、
気分がいい人はあまりいないでしょう。

しかし、成金を嫌っている人の多くが、
ひとたびお金持ちになると、
やっぱり「成金」に変身します。

成金は、誰も逃れられない人間の性
なのかもしれません。

成金嫌いの反動でしょうが、
「本物のお金持ちは違うんだ!」
という話もよく耳にします。

それによれば、本物のお金持ちというのは、
お金を持っていることをひけらかしたりせず、
上品ですが質素な服を着ているといいます。

そして人の話をよく聞き、
いつでもにこやかに振る舞うのだといいます。

この話は本当なのでしょうか。

それともただの都市伝説なのでしょうか。

■お金持ちはやっぱり消費している

「お金持ちに本物も偽物もありませんよ」
と笑うのは、
ある信託銀行に勤める銀行マンです。

信託銀行と言うとふつうの人にはピンと
こないかもしれませんが、
土地やお金などを資金を顧客から預かり、
運用の手伝いをする銀行のことです。

その事業の性質上、土地や株式をたくさん
保有する資産家との付き合いが多いです。

ある意味で、信託銀行マンは資産家を
もっとよく知る人種のひとつです。

彼によれば、お金を持っている人は、
程度の差こそあれ、
それなりに派手な消費をしていると
いいます。

「慎ましい生活を送る本物のお金持ち」
というのは、
彼によれば「我々お金のない庶民が
作り上げた、金持ちはこうあってほしい
という願望」なのだそうです。

ただし、上品なお金持ちがまったく存在
しないかというと、
そうではないといいます。

このありきたりの話が混在するのは、
お金をたくさん持っている資産家と
代々続く旧家の話がごちゃまぜになって
いることが原因のようです。

東京などの首都圏ではあまりお目に

かかりませんが、
地方都市に行くと、
江戸時代から代々続く旧家というものが
まだ存在しています。

その多くが、江戸時代に商家として財を
なし、
そのまま屋敷などを受け継いでいるという
パターンです。

江戸時代までは身分制があったので、
当時の教養エリートは士族階級と
貴族階級になります。

商人は今で言うところの成金だった
わけです。

しかし、士族や貴族の階級は明治維新で
そのほとんどが没落し、
庶民に転落してしまいました。

お金持ちとして残っているのは、
事業を継続できた商人だけということに
なります。

商人は、事業を立ち上げた当時は成金
だったわけですが、
お金持ちになってから何世代も経ていくと、
だんだんと成金趣味がなくなり、
教養を身につけるようになってきます。

また一部の士族や貴族の中には、
何とか屋敷を維持して現在まで存続
している家もあります。

この人たちは、総じて身なりや振る舞いは

上品です。

「上品なお金持ち」のイメージは、
おそらくこの人たちが形作っているものと
思われます。

■日本では三代以上にわたって資産を
相続するのは困難

しかし、彼らが受け継いできた資産を
今でも維持できているかどうかは非常に
疑問です。

日本の相続税の制度では、
三世代を過ぎると資産はほとんどなくなって
しまうと言われます。

財団という形にしたり会社を分割したり、
何等かの工夫をしないと、
資産を残すことは難しいのです。

ということで、代々続く由緒ある旧家は、
家として存続はしているものの、
現実にはその多くが資産家とは
ほど遠い状態になっています。

世の中の人は、
戦後に事業や投資で資産を築き、
土地を買い漁って資産家になった人たちと、
資産を何とか維持している一部の旧家の
人たちのイメージを混同しているのです。

イギリスに行くと、
このあたりはさらにはっきりしたものに
なるといいます。

階級制度が色濃く残るイギリスでは、
労働者階級と資産家階級では、
英語の発音まで異なると言われています。

それほど高い階級の出身ではなかった
マーガレット・サッチャー元首相は、
自分で家庭教師をつけて発音を矯正
したのは有名な話です。

階級制度が社会に残っているといっても、
資産家階級だから何か特別扱いされる
わけではありません。

資産の運用や事業の継続に失敗すれば、
資産家階級の人でもすぐに庶民に転落
します。

しかし資産家階級の人にはそれなりの
プライドがあり、
没落しても上品なライフスタイルは
堅持しようと努力します。

きれいな発音を心がけ、
狭い家でもティータイムにはゆっくりと
庭を眺めて語らうのです。
要するにヤセガマンです。

これはこれですばらしいライフスタイル
ですが、
現実には彼らはお金を持っておらず、
多額の消費を続けることはできません。

一方、イギリスでも資産を維持できている
家の人々はやっぱり派手に散財しています。

結局のところ、

使えるお金がたくさんあれば、
人はどんな境遇であれ、
ある程度のお金は使うものらしいです。

国を問わず、お金持ちは多かれ少なかれ
成金なのです。

もともとお金持ちでしたが、
没落してしまった人たちは、
質素な生活しかできないところを逆手に取り、
「本当のお金持ちとは上品で質素なもの
である」というアピールをしています。

一方、現実にお金のある人は、
自分が欲しいものをバンバン買い、
消費生活を謳歌しています。

この派手な消費を見た庶民は、
当然のことながら気分がよくありません。

その結果、
「本当のお金持ちは上品で質素なものである」
という元お金持ちの主張に惹かれていくのです。

「本当のお金持ちは違うんだ」という話は、
このようにして形成されてきた可能性が
高いです。

やはり「本当のお金持ちは上品で質素」
というのは、
一種の都市伝説のようなものなのかもしれません。

お金のない庶民は、
この結論を知ってがっかりするべきなのでしょうか。
それとも喜ぶべきなのでしょうか?

お金持ちはほとんどが成金だという点で
がっかりするかもしれませんが、
これは皆にチャンスがあるという意味でも
あります。

代々続く由緒ある家柄でなければ、
本当のお金持ちになれないのであれば、
ほとんどの人にはチャンスがありません。

しかしお金持ちは皆、
成金なのだと思えば、
気持ちも楽になるのではないでしょうか。

【あの人はお金持ちなのに、
なぜ貧乏そうなのか?】

本物のお金持ち論というのは幻想だと
わかりましたが、
現実には、かなりの資産家のはずなのに、
お世辞にも高級とは言えない服
(いや、実際にはかなり貧乏くさい服)を着て、
スーパーの安売りに並んでいるというタイプの
お金持ちも存在しています。

孤独死した地味な老人の家から1億円が
出てきたという話も珍しくありません。

この人たちはどのような人種なのでしょうか。

以前にも登場した信託銀行マンによれば、
そのようなタイプのお金持ちはズバリ、
以下の2つの人種に集約されるといいます。

①資産のほとんどが土地で、
有効活用できていない

②お金を貯めることが自己目的化している

■日本のお金持ちの資産は土地に偏っている

日本は欧米と異なり、お金持ちたちの資産は
土地に大きく偏っているという特徴があります。

土地は都心の一等地なら高値で売れるでしょうが、
そうでないところの土地は、
そうそう簡単に売却できるものではありません。

また日本は、東京などの都市部にほとんど
すべての機能が集中しているので、
土地をたくさん持っていても、
それを活用してお金を稼ぐことは実は
結構難しいです。

せいぜいアパート経営が関の山です。

しかも、日本の相続税はかなり思いので、
孫の代になると相続税を払うために
土地をすべて手放す羽目になります。

資産のほとんどが土地というお金持ちは、
資産を持っていてもそれで充分に稼ぐ
ことができないのです。

これが欧米のように資産の多くが金融資産に
なっていれば、
株に投資したり、会社に出資したりと、
いろいろな運用方法があり、
資産からお金を生み出すことができます。

しかし、有効活用しにくい土地しかない
資産家にとっては、
そこから得られる収入は小さく、

固定資産税を支払ってしまうと
ほとんど残らない、という状況が
十分にあり得るのです。

そうなってしまうと、
望むと望まざるとにかかわらず、
質素な生活をしないと赤字になってしまうので、
スーパーの安売りに並ぶはめになるのです。

お金を貯めることが自己目的化している
お金持ちも、
その原因の多くは不動産絡みです。

埼玉県に住む R さんは、現在75歳。

旦那さんはすでに亡くなっていて、
現在は一人暮らしをしています。

R さんが住んでいる家は、
旦那さんが親から相続した土地に
30年前に建てたものです。

旦那さんは、現在住む家の土地以外にも、
親から小さな土地を相続していました。

家を建てるための資金は、
相続した小さな土地を売って得たものです。

R さん夫妻はこのようにして、
ローンを組むことなく土地と家を手に入れる
ことができました。

夫婦は両方とも公務員だったので、
安定的にそこそこの給料をもらうことが
できました。

さらに退職金も2人分あり、
年金も厚生年金や国民年金と比べると
手厚いです。

しかし、R さんたちには2人の子供が
いますが、
いずれも小学校から公立で、
大学は国立大学に通ったので、
学費も比較的かかりませんでした。

つまり、2人分の稼ぎのほとんどが
可処分所得だったのです。

しかし、R さん夫妻は老後が心配と、
外食や海外旅行もせず、
一生懸命貯金に励んでいました。

このため、旦那さんが亡くなった今、
家を含めると R さんの資産は1億を
超えることになりました。

R さんは、多くの人がイメージする
資産家とはほど遠い生活をしています。

しかし、まぎれもなく億単位の資産を持つ
富裕層なのです。

■日本のお金持ちは変わる?

実は日本にはこのようなタイプの資産家が
かなり多いです。

R さん夫妻は親から小さな土地しか相続
していませんが、
もう少し広い土地を相続した人は多くが
アパート経営を行っています。

家賃数万円のアパートを銀行からの
借金で建てるのだから、
それほど儲かる商売ではありません。

しかし資産額は億を超えており、
書類上は紛れもない資産家なのです。

このような一見矛盾した状況は、
高度成長で給料が上がり続けたこと、
日本は競争社会ではないため
終身雇用が実現できていたこと、
土地の流動性が低いにもかかわらず、
土地の評価額が高いという少し歪んだ
金融システムなど、
いくつかの特殊要因が重なってできたもの
です。

そう考えると、R さんは、
本来は資産家タイプの人ではなく、
慎ましい生活をする庶民だったという
ことになります。

お金があるのに、それに見合った生活を
していない人が少なからず存在するのは
こういった理由からです。

おそらく終身雇用に代表されるような
日本型の雇用システムは、
今後崩壊していくと考えられます。

そうなると、R さんのようなタイプの資産家は
徐々に日本からいなくなるでしょう。

20年後のお金持ちは、
典型的なコテコテのお金持ちタイプの
人ばかりになるのかもしれません。

【お金持ちはどこに住んでいるのか?】

お金持ちが多く住むと言われている街が
あります。

東京では港区の麻布、高輪などがそうです。

郊外にいくと、世田谷あたりにも
高級住宅地と呼ばれるところが多いです。

お金持ちは実際に、
どのようなところに住んでいるのでしょうか。

また、このような高級住宅地には、
なぜお金持ちがあるまるのでしょうか。

■高級住宅地に共通するキーワードは
「高台」

たしかに、東京都港区の麻布や高輪近辺は
街の雰囲気がずいぶんと違います。

特に麻布は別格で、
大きな邸宅や低層の超高級マンションが
立ち並びます。

周辺に大使館が多く、
外国人がたくさんいることも、
高給な雰囲気を醸し出す大きな要素に
なっているようです。

このほか、港区では白金台、高輪、
渋谷区では代官山町、
千代田区では番町などが高級
住宅地と言われます。

世田谷区では成城、奥沢、深沢
などがあります。

これらの高級住宅地には共通する
条件があります。

それは高台にあることです。

東京はビルや高架が多すぎてわかりにくいの
ですが、
実は坂が極めて多く、
高台と窪地が連続する地形です。

そのなかで高級住宅地と呼ばれるエリアは、
ほとんどが高台に位置しています。

東京は地質学的には、
その大部分が武蔵野台地と呼ばれる
岩盤の上にあり、
川や海で浸食された部分は窪地となり
砂が堆積しています。

一方、浸食されずに岩盤のまま残った
ところは高台になっています。

窪地は、砂が多く地盤が弱いため
自信に対して脆弱です。

また大雨のときには浸水しやすいです。

これに対して高台は地盤が強固で、
浸水の心配がなく、
風通しもよいです。

六本木ヒルズ、元麻布ヒルズなど、
高級住宅の名前に「ヒルズ」と付けるのには

わけがあるのです。

高台であることは、
リッチなことの証明となっています。

これに対して、いわゆる繁華街は
例外なく低地に位置しています。

しかし、リッチな人が高いところに
住むという習慣は、
実は明治以降のものです。

そもそも江戸時代には、
東京は皇居よりも東側しか発展しておらず、
高台が多い西側は「田舎」とされていました。

有力な武家の多くは江戸城の近くに
居を構えており、
高台には住んでいませんでした。

今の麻布近辺にも武家屋敷がありましたが、
それらは郊外の別邸として設けられた
下屋敷でした。

わざわざ坂を上らなければならない高台は、
不便な場所であり、
地位の高い人が日常的に住む場所とは
考えていなかったようです。

この概念をひっくり返したのが、
明治維新による西洋文化の流入です。

西洋では日当たりがよく、
風景もよい高台に住むことはリッチである
ことの証と考える人が多いです。

移動には自動車を使わなければならないので、
必然的にお金持ちしか住めないという考え方
です。

明治以降にこの考え方が普及し、
東京は山が多い西側が急速に発展し、
高級住宅地が造成されました。

高台に住んだお金持ちよりも、
さらに強烈に高台を目指した人たちが
います。

明治政府とその関係者を中心とする
当時の権力者です。

国会議事堂や首相官邸は山のてっぺんに
位置していますし、
東京大学は本郷の高台、
陸軍は市ヶ谷の山を陣取っています。

都内で条件のよい高台はほぼすべて
官庁関係の施設や大学などで占められて
いるのです。

高台の中で公共施設がつくられずに
余った場所が高級住宅地であるといっても
いいです。

薩摩や長州の田舎から出てきた明治政府の
権力者たちは、
西洋風のハイカラな高台に厳しく憧れた
のかもしれません。

■田和萬に住む人はお金持ちではない?

最近はタワーマンションブームで多くのタワー

マンションが建設されています。

しかし先にも触れたように、
東京の「一等地」の高台には多くの先住者が
いる状態です。

したがって、新しい高級マンションの多くが、
これまではあまり高級とは言われていなかった
低地や海沿いに建てられています。

一部ではタワーマンションはお金持ちの
象徴とされているようですが、
現実はだいぶ違うようです。

タワマン居住者は、新たな破産者予備軍とも
言われているのです。

もちろんタワーマンションといってもいろいろ
あります。

たとえば東京圏ではタワーマンションは3種類に
分類されます。

ひとつは都心の真っただ中に建てられた高級
物件です。

六本木や赤坂など誰でも知っている一等地に
あります。

もう一つは都心の周辺部、特に湾岸地域に
集中して建てられた物件、
最後は首都圏近郊に建てられた物件です。

都心部の超高級物件を購入する層は明らかに
富裕層です。

地方の富裕層がセカンドハウスとして購入
するケースも多いです。

一方湾岸エリアのタワーマンションを購入
する層の中心は、
富裕層ではなく大手企業のサラリーマン層が
多いと言われています。

最近は都心回帰と言われ、
郊外よりも利便性の高い都心近辺にマンションを
購入する人が増えています。

湾岸部のタワーマンションを購入しているのは、
一昔前であれば世田谷区など郊外エリアに
好んでマンションを購入していた層なのです。

彼らの年収は1000万円前後。

富裕層には程遠いが、中小企業のサラリーマン
等から見たら高給取りです。

しかも妻の多くが専業主婦であり、
いわゆる「昭和妻」タイプが多いです。

昭和妻とは雑誌「AERA」が名づけたもので、
一流企業に勤める旦那さんを持ち、
専業主婦、そして「マイホーム」「消費」
「子供の教育」に血道を上げる昭和的価値観を
持った女性ということらしいです。

たしかに湾岸部のタワーマンションに住む人
には、
上記の条件に合致する人が少なくないのです。

彼らは富裕層へのあこがれが強く、
食材も高級スーパーで購入したり、

会社に乗ったりしています。

しかし実際の年収は1000万円程度しかなく、
可処分所得で比較すると、
典型的な中間層である年収600万円台の
人と大して変わりありません。

しかも、年収600万円でも夫婦で共稼ぎだと、
収入は逆転されてしまいます。

年収1000万円の専業主婦過程が5000万円の
マンションをローンで購入するのは、
かなりキツイです。

少し贅沢な消費をしたり、
子どもの教育費がかさんでしまうと、
たちまちお金がなくなってしまいます。

この状態で旦那さんがリストラされてしまうと、
一気にローンが返せなくなり破産してしまう、
というわけです。

最近、突然経営危機になる大手企業が
続出していることで、
この懸念が現実のものとなりつつあるという
わけです。

一方、都心の超高級物件には富裕層が
住んでいます。

しかしこの人たちは回転が速いという特徴が
あります。

お金持ちは上り詰めるのも早いが落ちるのも
早い。

高級賃貸物件では2年から3年で住人が
すべて入れ替わるとさえ言われています。

その意味で、タワーマンションは幻想の
住まいなのです。

【グローバルなお金持ちが見せる、もうひとつの顔】

日本には150万人とも180万人とも言われる数の
お金持ちがいるといいます。

これはアメリカに次いで多い数です。

そんなに日本にはお金持ちが多いのでしょうか。

どうもピンときません。

これにはちょっとしたカラクリがあります。

さきにも述べましたが、
日本のお金持ちの多くは、
本来庶民だったのに高度経済成長で土地が
値上がりしたことで資産家になった人たちです。

また終身雇用で給料が長年安定してもらえて
いたことも大きいです。

たとえば、東京の郊外に親からもらった50坪の
土地と家があり、夫婦2人が共稼ぎで、
無駄遣いしなければ、
1億円くらいの資産はあっという間にできて
しまいます。

しかし、この夫婦はまわりから見れば、
ただの平凡なサラリーマン家庭です。

ところが、円高のせいもあり、
世界的には富裕層にカウントされてしまいます。

ところが外国に行くと状況が大きく変わります。

■超リッチな一族が考えること

一億円以上保有しているお金持ちの数は、
日本は世界で2番目ですが、
1 億ドル以上を持つ「超」お金持ちの数と
なると、
日本はまったくランキングに入らなくなります。

同じお金持ちでも、
このクラスのお金持ちになるとすべての感覚が
違ってきます。

世界の大金持ちの多くは、
自分の邦だけでなく外国にも複数の拠点を
持っています。

自分が持つ資産があまりにも大きいため、
資産を自分の国だけに置いておくのは危険
すぎるからです。

アジアなど、先進国に比べると政情が不安定な
地域のお金持ちならなおさらです。

香港華僑の息子である C 君は現在、
日本の大学に留学しています。

日本文化に興味があるわけでも、
日本語を学んで将来日本とビジネスを
することを望んでいるわけでもありません。

留学の最大の目的は、

一族の資産を分散するための拠点づくりです。

ちなみに C 君のお父さんは、
香港で不動産業を営む大資産家です。

香港はイギリスの植民地を経て、
現在は中国に返還されています。

香港は本土と比べてある程度の自由は
保障されていますが、
香港人はいつ何があってもおかしくないと
考えています。

C 君のお父さんはカナダに、
お姉さんはヨーロッパにそれぞれ留学しています。

雑誌などでは、世界のお金持ちは、
税金が優遇される国や地域に自由にお金を
動かして、
悠々自適に資産を運用しているなどと書かれて
います。

ならば C 君一家もそのようなところに資産を
移せばよいはずです。

では C 君一家は、家族がバラバラになってまで、
なぜ資産を保有する拠点づくりをしようと
するのでしょうか。

多くの日本人は、多少のお金さえあれば
外国で暮らすことは簡単だと思っていますが、
実際はそうではありません。

ほとんどの国は、よほどのことがない限り、
簡単に外国人を受け入れることはありません。

特に永住する権利を得ることはものすごく
大変なことなのです。

よく芸能人が「今はハワイ在住でーす」と
いうような話をしていますが、
いくつかは嘘です。

たとえばアメリカなら、
現地の会社に正式に雇用されるか、
現地の学校に入学している人のなかには、
ふつうの観光客として入国し、
3か月に1回、日本に戻ってきている人や、
現地の語学学校に幽霊学生として在籍して
ごまかしている人も多いです。

ただし、3 か月滞在後のトンボ帰りを何度も
繰り返していると、
不法就労の疑いがかけられ、
矯正総監される可能性もあります。

どの国も入国管理局は甘くないのです。

たくさんのお金を持っていく場合でも、
現地の事業に投資し、
一定数以上の雇用を確保することなど、
厳しい条件が課されることも多いです。

■住む場所を変えなければならないとき

一方で、シンガポールやマレーシアのなどの
ように、
一定以上のお金を持ってくる人には比較的
簡単に永住権を与える国もあります。

ただし、このような国は外貨を獲得する政策と
してあえてこれを行っているので、

国の方針次第で状況が急変してしまうリスクも
あるのです。

香港華僑の C 君一家は、
このことを痛いほどよくわかっています。

したがって、現地の生活になじんで、
その国の人脈を確保した家族が何としても
必要なのです。

C 君は日本の大学を出て、
日本の会社に就職し、
日本での生活が継続すれば、
いずれ日本に永住することも可能になります。

お姉さんやお兄さんも同様です。

一族の拠点である香港に何か非常事態が
起こって、
本気で住む場所を変えなければならない
ときには、
単なるお金持ちというだけで優遇してくれる
国はあてになりません。

きょうだいが日米欧にそれぞれ生活拠点を
持っていれば、
どこかに避難できるというわけです。

あまり表では語られない、
グローバルなお金持ちのもうひとつの側面
です。

【お金持ちは常に恐怖に怯えている】

貧乏人の僻みではなく、

お金持ちが不幸だというのはある意味で
本当です。

たくさんのお金を持ってしまうと、
それを失ってしまうのではないかという恐怖から
逃れられないといいます。

家族を世界に分散させている C 君一家などは
まさにその典型と言えます。

■お金持ちになるほど不安に

日本でも資産の規模が大きくなると、
状況は似たようなものになってきます。

サラリーマンを経てゼロから会社を
立ち上げ資産家となった S さんは、
今では十億単位の財産を持っていますが、
まったく安心感を得られないどころか、
ますます不安になっています。

S さんが会社を立ち上げたのは、
ある程度の財産を築いて安心した人生を
送りたかったからです。

「サラリーマンは安定していると言われますが、
自分が病気になったりして働けなくなったら
一巻の終わりです。
自分自身だけに依存しないような仕組みが
欲しかったんです。」

たしかに S さんはいくつかの事業を軌道に
乗せたことによって、
たとえ病気になっても今の生活水準を
維持できる仕組みを手に入れました。

しかし、今度は別の不安が S さんを苦しめて
います。

今の事業がダメになったら、
自分には何もなくなってしまうのではないかと
いう恐怖です。

ある心理カウンセラーによれば、
S さんのようなケースはごく当たり前のもの
だと言います。

人間の欲求には限りなく、
ひとつの課題を克服したと思っても、
すぐに次の課題で頭を悩ませてしまいます。

これはお金持ちに特有というよりも、
「多くの人に見られる傾向」なのだそうです。

お金持ちの場合、失いたくないものがあまりにも
大きいため、
お金をなくすのではないかという不安な
気持ちは想像を超えるものになるらしいです。

■作家が自殺する理由

お金とは少し違うが、
文芸評論家で慶応義塾大学教授の
福田和也氏が面白いことをいっています。

作家はよく自殺しますが、
本当に文学的な理由で自殺する人は稀
なんだといいます。

ほとんどは、自分の作品が売れなくなり、
最後は働かなければならないのではないか、
ということに対する恐怖で自殺に追い込まれる

のです。

特に社会人経験がなく、
いきなり作家になった人にとっては、
世の中でふつうに働いた経験がないため、
仕事をすることに対して異常な恐怖を
感じるといいます。

日本を代表する天才作家、
芥川龍之介も例外ではありません。

司馬遼太郎氏によれば、
芥川の自殺の原因とされている「ぼんやりと
した不安」ですが、
これは文学的なものというより
「当時、急激に社会に広まりつつあった
共産主義のことを指している」といいます。

今ではピンとこないかもしれませんが、
強酸主義は政治的イデオロギーという
側面だけでなく、
海外から入ってきたハイカラな文化という
面も持ち合わせていました。

強引に結び付ければ、
今のスマートフォンや SNS のようなものです。

当時の古い文化人にしてみれば、
外国からの得体のしれないカルチャーが
入ってきて、
社会に急激に普及していますが、
それが何なのか皆目見当がつきません。

またどうすればそれについていけるのかも
わかりません。

芥川は天才であったが故に、
新しい時代が始まることを敏感に察知し、
その時代においては、
自分が取り残されるかもしれないと悟った
のだといいます。

お金持ちの恐怖もこれに似ています。

資産家の家に生まれたお金持ちはもともと
お金を持っているので、
そもそも働く必要がありません。

社会勉強として働いたとしても、
それはお小遣いにすぎないことを本人が
一番よく知っています。

会社勤めを経ずに事業を始めた人は、
仕事をした経験はあるものの、
人の下で働いた経験を持っていません。

会社勤めを経て実業家になった人も、
多くはサラリーマンが嫌で実業家になったので、
そこに安易に戻ることは自身のプライドが
許しません。

しかも実業家はある種の天才なので、
時代の移り変わりに敏感です。

常に自分が時代に取り残されるのはないかと
怯えています。

ふつうに仕事をしてきた人にとって何でも
ないことも、
ある種の人には死よりも怖い恐怖なのです。

欲しいもののほとんどは手に入れている

お金持ちにとって、
この恐怖感が唯一のバイタリティになっている
ケースは案外多いです。

派手にお金を使うのも、
自分にはこれだけ散財できる能力があるのだと
いうことを確認する作業なのかもしれません。

お金持ちと付き合う場合には、
このあたりの心理をよく理解しておくとよいかも
しれません。

■伝説的経営者の本音とは?

松下電器産業の創業者で、
いまでは伝説的な存在にもなっている
松下幸之助氏は、
もともとは電気工の出身です。

積極的に事業を進めることができた理由と
して「もしうまくいかなかったら、
またペンチを握って電気工に戻ればよい。

自分と家族がとりあえず飯を食うだけなら
何とかなる」と述べています。

若くして出版社を立ち上げ、
一大で大きくしたある事業家は
「いつ事業がダメになっても気にしない」
といいます。

「今はお金があるので何でも買えるけど、
お金がないならないで、
僕は図書館に行って一日中本を読むよ。

これで十分楽しめるから」と笑います。

松下氏や出版社オーナー氏の話に嘘は
ないでしょう。

人間その気になれば、
飯を食うぐらいは何とかなるだろう、
という割り切りは大事です。
そこまで腹を据えることで事業を成功させて
きたというのも本当だと思います。

しかし、資産家向けの税務コンサルタントなどを
手がける F 氏によれば、
お金持ちのこのような話は「ある程度は割り引いて
考える必要がある」といいます。

多くのお金持ちにとって、
たとえ腹が据わっていたとしても、
今の資産や立場をなくすことは
「死ぬよりつらいこと」なのです。

松下幸之助氏も本音では、
絶対にサラリーマンには戻りたくないと
考えていたかもしれません。

お金持ちは疑い深いとも言われますが、
それもこのあたりに原因がありそうです。

【5000万円から変わるお金の価値】

お金持ちかどうかを測るバロメータはいろいろ
あります。

お金持ちというと、高収入のイメージがありますが、
年収だけでお金持ちかどうかを決めることは
できません。

年収はそれほど多くなくても、

巨額の資産を持っている人もいます。

もっとも、巨額の資産があればそれを運用
することができるので、
結果的に年収も高くなることが多いです。

最終的には保有している資産の額が
お金持ちかどうかを決める最大の要素となります。

■お金持ちの基準は最低1億円から

では、どの程度の資産を持っていれば、
「お金持ち」と呼ばれるのでしょうか?
さらに「大金持ち」と呼ばれるようになるには
どのくらいの資産が必要でしょうか?
金融機関や富裕層向けビジネス関係者の
間では、
富裕層とそうでない人のひとつの分かれ目は、
純金融資産を1億円以上保有しているか
どうかだと言われます。

これは資産から負債を差し引いたものなので、
1億円のマンションを持っていても、
銀行からのローンで購入している場合には
カウントされません。

ローンで買った不動産以外に1億円持っている
ところが重要です。

なぜ1億円なのかは諸説ありますが、
働かずに何とか生活できるギリギリの水準が
1億円だからという部分が大きいと思われます。

1億円の金融資産を運用すれば、
どのような時代でも3.5%程度の利回りは
何とか確保できます。

1億円の3.5%は350万円です。

たしかに自立で生活できるギリギリのラインと
言えるでしょう。

逆に言うと、1 億円の金融資産があれば、
働かなくても何とかやっていける、
ということを意味しています。

この観点でいくと、
働くことなく余裕のある生活ができる
水準の資産を持っている人が本当の
大金持ちということになります。

余裕のある生活ができる年収の目安は
1000万円くらいでしょう。

同じ3.5%の利回りで考えれば、
約3億円の資産になります。

実際、3億円以上保有しているお金持ちは、
それ以下の人に比べて生活水準が大きく
変化すると言われています。

資産が3億円以下の人は、
富裕層であっても基本的な生活スタイルは
中間層の人たちに近いことが多いです。

しかし3億円以上の資産を保有している人の
生活は、いわゆるお金持ちのそれです。

たしかに3億円の資産があると、
何もしなくても年間1000万円ずつ資産が
増えていきます。

3億円の資産保有者になったからといって

仕事をわざわざやめる人は少ないので、
多くは仕事での年収も確保しています。

つまり、資産の運用で得られるお金は、
極端な話、全部お小遣いに回しても問題ない
のです。

1000万円がお小遣いに回せるとなると、
どれだけリッチな生活ができるか想像して
いただけるでしょう。

一方、年収ベースでお金持ちを考えた場合、
境目となるのは3000万円です。

年収が3000万円を超えると、
お金の心配をほとんどしなくなると言われ、
生活水準も大きく変化します。

しかし、2000万円クラスの人の多くは
1000万円の人と大して違いありません。

まとめると、お金持ちとそうでない人を
湧けるおおよその分岐点は、
資産ベースでは3億円、
年収ベースでは3000万円ということになります。

■5000万円というひとつの壁

お金持ちの入り口は1億円と言いましたが、
現実にはもう少し下の金額から人の
思考回路は変化し始めます。

だいたいそれは5000万円くらいです。
5000万円を境に、
お金に対する価値観は大きく変わってくる
ことが多いです。

親から相続した土地が再開発され、
4000万円ほどのまとまったお金を手にした
E さんは、
その運用方法をめぐって何人かの専門家に
相談しました。

E さんは50代後半で定年も近いです。

ローンを組んで中古マンションを購入しており、
そのローンもまもなく終わります。

かなり恵まれているほうではありますが、
やはり老後が心配です。

E さんとしては自分の貯金1000万円と
併せて5000万円を何とか運用したいと
思っています。

しかし税理士やファイナルプランナーなどに
相談しても、
E さんは納得できなかったといいます。

E さんは5000万円を絶対に減らしたくないと
考えています。

しかしながら、5000万円では、
5%で運用できたとしても年収250万円であり、
それだけで生活することはできません。

実際には5%での運用は難しく、
3%程度とみた方がいいですから、
実質的には150万円の投資収入です。

税理士やファイナンシャルプランナーは、
5000万円を運用しながらも、
それを取り崩していくことを勧めてきたと

いいます。

しかし E さんはかたくなにそれを拒否し、
何とか5000万円で運用できないかと聞き返し、
らちが明かない状態となっていました。

失礼な話ですが、
税理士やファイナンシャルプランナーはお金の
専門家とはいっても、
内実はただの庶民です。

自分自身で大金を持った経験はありません。

お金持ちの気持ちがわからないのです。

E さんは、お金持ちとしてはかなり貧乏な
部類に入るのかもしれませんが、
思考回路はまぎれもなくお金持ちになったのです。

5000万円は運用するにはたしかに少ないですが、
運用でそれなりに稼げるギリギリの金額です。

それだけの資産を手にした E さんは、
どんなことがあっても絶対に減らしたくないのです。

これが1000万円や2000万円という金額であれば、
運用してもたかが知れており、
貯金を取り崩して生活する以外に方法は
ありません。

しかし4000万円から5000万円を超えるあたりに
なると、
運用で生活できる希望が少しだけ見えてきます。

お金持ちがお金をなくす恐怖は他人には想像
できないほどだと言われますが、

E さんもその末端ではありますが仲間入りを
果たしたのです。

人づてに E さんを紹介されたのですが、
はっきりと E さんに伝えました。

「残念ながら、今の金額では運用だけで
生活するのは無理です。

下手すると資産をなくしてしまいます。

ですが、その5000万円を絶対に失いたくない
という気持ちはよくわかります。

厳しいようですが、
本気で資産を守りたいと思うなら、
定年退職後、年金が支給されるまでは、
どんなに安月給でつらい仕事でも再就職して、
そのお金には手を付けるべきではありません。

E さんは一瞬つらそうな顔をしましたが、
その後は吹っ切れて
「実は私も内心そう思っていました。

実にすっきりしました。
どんなに厳しい条件でも働きます」
といって笑顔で帰っていきました。

実際に E さんが5000万円を取り崩して
生活したところで、
生活が破たんすることなどあり得ないでしょう。

病気になってもほとんどが健康保険で
カバーできるし、
ローンも終了しています。

しかし E さんは5000万円の資産を守るため、
どんなきつい仕事でも取り組むと言っています。

これも、お金持ちのもうひとつの側面なのです。

【年収1000万円はお金持ちではない】

お金持ちの入り口は資産1億円で、
5000万円くらいから思考回路が変わってくると
言いましたが、
多くの人にとって、
どちらも現実の生活とはほど遠い金額かも
しれません。

普通の生活をしている人にとって、
身近にイメージしやすいリッチな生活の
基準と言うと、
やはり年収1000万円ではないでしょうか?

しかし年収1000万円は、
実のところ決してお金持ちとは言えません。

多くのお金持ちを見てきましたが、
年収1500万円までは、
年収500万円の人と基本的な生活スタイルは
変わらないことが多いです。

もちろん年収が多い分、
良い車に乗っていたり、
旅行に行く頻度が高かったり、
ちょっといいマンションに住んでいたりしますが、
根本的な部分ではやはり中流階級の生活を
しています。

また、収入が立たれてしまうと生活が
成り立たなくなるという意味では、
まったく同じ構図なのです。

これが 3000 万円を超えると、
生活のレベルが本当に変わってきます。

たとえばグルメが趣味という人は多いですが、
中流の人はどこそこのレストランに行ったという
のが話題の中心です。

これは年収500万円の人も1500万円の人も
変わりません。

しかし3000万円越えの人となると、
ただレストランに通うのではなく、
趣味と実益を兼ねてレストランのオーナーに
なっていたりします。

生活の質が根本的に変わるというのは、
こういうことを指すのです。

また、3000万円も年収があると貯金も相当な
金額になっており、
収入が絶たれてもすぐに生活が破たんすることは
ありません。

■年収1000万円の人が一番キツい

つまり年収1000万円は中流の生活をする上で、
少し余裕が出てくると言う意味の象徴的な
金額でしかないと言えます。

しかし現実はもっと厳しいようです。

年収1000万円の人の家計は、

収入が低い人よりもずっと苦しいというのです。

ある経済紙が組んだ富裕層の特集の中で、
年収1000万円のプチ富裕層の悲惨な日常
生活がリポートされていました。

それによると年収1000万円の人は、
400万~600万円の人に比べて富裕層への
憧れが強く、
過激な消費に走っているというのです。

年収1000万円世帯のエンゲル係数が、
400万円世帯のエンゲル係数よりも高いという
とんでもないデータも明らかにされています。

特に40代で大企業に勤め、
妻は専業主婦というパターンが一番危ない
そうです。

このタイプの過程の必須アイテムは、
海外製ベビーカー、高級鍋、ウォーターサーバー、
こだわり家電などです。

どれも目が飛び出るほど高額ではないですが、
積み重ねると相当な出費となります。

結果として年収が1000万円もありながら貯金
ゼロという状況に陥ってしまいます。

1000万円も収入がありながら、
どうしてそのような状態になってしまうのでしょうか?

それは戦後日本の独特な経済環境と
雇用環境が大きく影響しています。

日本は終身雇用の国と思われていますが、

実はそれは正しくありません。

戦前の日本には諸外国と同じく終身雇用という
概念はなく、
会社が傾けばすぐにクビになるのが当たり前
でした。

その状況を大きく変えたのは太平洋戦争です。

無茶な総力戦を実施するため、
国家総動員法という法律を通して、
国民全員を戦争のために駆り出しました。

企業も同様で、戦争遂行を最優先するため、
国家が経営に介入し、
従業員の雇用も保障させました。

これが現在の終身雇用の原型と言われて
います。

企業の系列や下請け構造というのも、
この時期に政府によって人為的に作られた
仕組みです。

戦後は国家総動員体制が解かれましたが、
大企業を中心にその慣行は残っており、
最近までそれが続いていました。

これが終身雇用の正体です。

体力がない中小企業はそれを継続する
ことは不可能であり、
結局のところ恵まれた大企業の社員だけが
終身雇用という特権を保持することになったの
です。

■お金持ちでないならば倹約が一番

いつクビになるのかわからないのであれば、
たとえ年収が1000万円あったとしても、
そのほとんどを消費に回すことなどあり得ません。

しかし終身雇用が成立していると信じている
一部大企業のサラリーマンは、
安心して全収入を消費に回すことができます。

1000万円の収入がありながら生活が苦しい
世帯というのは、
このようにして出来上がっています。

以前にも触れたように、
働かなくても生活できる資産を持っていなければ、
お金持ちとは言えません。

その意味では、年収500万円も、1000万円も、
1500万円も基本的な条件は同じです。

しかし今はインターネットという強い味方が
います。

情報収集能力を駆使すれば、
500 万円くらいの収入差は容易にカバーする
ことができる時代となりました。

たとえば不動産は、
情報収集能力の差が大きく影響してくる
もののひとつと言えます。

広告宣伝に惹かれて新築のマンション
ばかりめぐっていては、
お得な買い物をすることはできません。

エリアを慎重に選んで、
中古でもよしとすれば築浅の物件が格安で
手に入ります。

多くの人にとって抵抗があるかもしれませんが、
ネット情報を駆使して、
自殺などがあった、
いわゆる「訳アリ物件」を探し、
超格安で手に入れる猛者もいます。

食材もネット通販を駆使すると、
驚くほど安く済ませることができます。

夫婦共働きで年収350万円ずつであれば
世帯年収は700万円です。

堅実に中古マンションを購入し、
貯蓄を進めていけば、
最終的には1000万円浪費世帯よりリッチに
なることも夢ではありません。

しかも共稼ぎであれば、
万が一どちらかがリストラにあったり、
病気になっても何とかやっていけるのです。

【お金持ちは靴と時計を見ればわかるのか?】

当たり前ですが、
お金持ちは自分でいくら資産を持っていますとは
言いません。

では、相手がお金持ちなのかを見分ける方法と
いうのは存在するのでしょうか?

お金持ちを見分ける方法としてよく言われて
いるのが、

「お金持ちは靴を見ればわかる」という話と
「お金持ちは時計を見ればわかる」
という話です。

この2つの説は本当に正しいのでしょうか?

実際に検証してみたところ・・・
お金持ちたちにインタビューするときには、
必ず靴と時計にお金をかけているかを
聞くようにしてきました。

もったいぶらずに早く答えを教えろという
声が聞こえるので、
その結果を報告すると、
この説は半分当たっていて半分ははずれて
いました。

靴にお金をかけている人は半分程度でしたが、
時計にはほとんどの人がお金をかけていたの
です。

靴にお金をかけていないお金持ちに、
なぜ靴にお金をかけないのか聞いたところ、
「靴は減るものなのでお金をかけたくない」という、
当たり前と言えば当たり前の回答がほとんど
でした。

これに対して時計は、
以下のような肯定的な理由が並びました。

「一生ものなのでお金をかける価値がある」
「いい時計をしていると自分に自信がでてくる」
「時計は人を表すから」

3つ目はかなり建前が入っていて、
ちょっとその気になりすぎかもしれません。

一方で、数は多くないですが、
現実的な回答をしてくれたお金持ちも
いました。

「人が時計をチェックするから」

読者のみなさんは人の時計や靴を
チェックしているでしょうか?

続いて多くの人が時計をチェックするという
説を確かめるため実験してみました。

高級時計をはめ、
イタリア製の高級靴を履いて人に会ったときに、
相手が靴や時計をチェックするのか確かめて
みたのです。

結果は、時計チェックは圧倒的でした。

かなりの割合の人が時計をチラ見しています。

しかし、靴はその反対でさっぱりです。

女性のほうが靴を見る割合が高いかもしれません。

要するにお金持ちは時計を見ればわかるのでは
なく、
多くの人が相手をお金持ちと判断する材料が
時計なのです。

靴があまりその対象とならないのは、
おそらく目線が下で見にくいのとブランドが
すぐに判断できないからと思われます。

■まずは気持ちが大事

高級時計をすればお金持ちに見られるので
あれば、
みんな高い時計をすればよいのだし、
極端な話、偽物でも OK ということになります。

お金持ちの記号としてはあまり効果がないの
では、とも思いましたが、
時計をチェックした人にその理由を聞くと、
そうではないことがよくわかりました。

以下のような回答が圧倒的多数だったのです。

「いい時計をしていると、やっぱりお金持ちと
思うので」

この結果を見ると、
周囲からお金持ちに見られたければ、
まず時計にお金をかけるのは効率がよい
投資と言えそうです。

プロのモデルを目指す女性は、
まず自分が美しいと思うことからトレーニングを
始めるといいます。

その意味では、自分がお金持ちであるという
気持ちを持つことは大事です。

そのための投資と思えば高級時計も安い
ものかもしれません。

一方、普通の人からはあまり重要視されなかった
高級靴ですが、
ここにお金をかけられるようになれば、
それこそ本物のお金持ちと言えます。

靴にお金をかけていると回答した U 氏は、

貿易関係の会社を複数所有する実業家です。

U 氏の時計はスイス製の一点もので、
靴にもかなりのお金をかけています。

「靴にお金をかけてもあまり投資対効果が
ないのでは?」
という貧乏人根性丸出しの質問に、
U 氏はおだやかに笑って答えました。

「僕は靴の他に、
自宅で飲むワインにもお金をかけています。
ワインは飲んでなくなるものでしょ?
靴も高いものを履いていても誰も気づかない。
そんなムダなものにお金をかけられるのは
最大の贅沢だから。」

なるほど。
そういうことだそうです。

【お金持ちのための銀行、
「プライベートバンク」とは?】

お金持ちにはお金持ちのための専用銀行が
あるのをご存知でしょうか。

「プライベートバンク」と呼ばれており、
資産額が一定以上の顧客のみを対象とした
特別な銀行です。

もともとスイスで発達したもので、
顧客ごとに選任のコンシェルジュが付き、
資産の運用はもちろん、
子弟の進学や海外不動産の管理など、
資産家のありとあらゆるニーズに答えてくれます。

預け入れる資産は最低でも数億円が必要と
なります。

日本にはプライベートバンクと呼ばれるものは
存在していなかったですが、
金融サービスの国際化に合わせて、
海外のプライベートバンクが日本に進出
するようになりました。

日本の金融機関もそれに刺激されて、
最近では富裕層向けのサービスに力を
入れるところも出てきています。

しかし一部には、
富裕層向けのイメージを出しながらも実際には
中間層にターゲットを絞ったサービスも多く、
本当の意味でプライベートバンクなのか疑問な
ところもあります。

■プライベートバンクではどんな会話が交わされて
いるのか?

プライベートバンクという名前からしてなんやら
謎めいた雰囲気があるし、
お金持ちだけに特別なサービスを提供している
と聞くと、
中ではどんなやり取りがされているのか知りたく
なります。

本物のプライベートバンクはどのようなものなので
しょうか?

噂によれば、サロンなどが用意されており、
ソファーに深く身を沈め、
シャンパンなどを傾けながら、
特別な投資案件を紹介してもらったりできる

らしいです。

あまり妄想ばかりふくらましても意味がないので、
単刀直入にプライベートバンクの利用者に
実情を聞いてみました。

外資系のプライベートバンクのサービスを利用して
いる M 氏です。

M 氏は人材派遣の会社を立ち上げ、
大手企業に売却し大きな資産を得たお金持ち
です。

資産の一部は外資系のプライベートバンクに
預けているといいます。

M 氏は「そんなの単なる幻想ですよ」と笑って、
こう話してくれました。

「私は外国で育ったので、
海外にも拠点がいくつかあります。

海外送金や現地での運用というニーズが
あるので、
外資系金融機関とお付き合いしています。

プライベートバンクのサービスは、
そのおまけみたいのようなものです」

たしかに日本の金融機関よりも、
海外送金などは手慣れていて使いやすいと
いいます。

しかし、プライベートバンクだからといって
特別な話があるかというと、
そうでもないらしいです。

「たしかに海外のファンドなども紹介して
もらえますが、
自分で探すこともできなくはないレベルです。

私が利用している銀行にはたしかにサロンは
ありますが、
ごくふつうの応接ですよ。

飲み物もあるにはありますが。

それに資産数億からと言われていますが、
なかには数千万円で利用している人もいます」

どうもイメージしていたプライベートバンクの
様子とはずいぶん違うようです。

しかもいろいろと詳しく話を聞くと、
お金持ちだからといって特別にいい思いができる
どころか、
とんでもない目に遭わされることもあるらしい
のです。

某外資系のプライベートバンクは、
危険な商品を無理に顧客に販売して、
顧客が大損を出してしまい、
結局日本から撤退してしまったそうです。

お金持ちだから得するどころか、
身ぐるみ剥がされそうになったのです。

やはりお金持ちの世界は弱肉強食の世界。
お金持ちは常にいい思いができているという
のは幻想と思った方がよさそうです。

もっとも M 氏によれば、

数百億円レベルのお金持ちになると
話しは違ってくるといいます。

金融機関の方から選任の担当者がやってきて、
いろいろな提案をされるらしいです。

特に株式を上場した企業オーナーには、
相続税などの対策もあることから、
そのようなサービスが多く提供されていると
いいます。

考えてみれば、
それくらいの大金持ちともなれば、
わざわざ銀行に行って話を聞くなんてことは
あり得ないことなのでしょう。

■プライベートバンクの役割に近いのは
信託銀行

それでは日本にはお金持ちのための金融機関は
存在しないのでしょうか?

そんなことはないです。

欧米のプライベートバンクのようなイメージとは
程遠いが、
お金持ちのためにサービスを提供している
金融機関があります。

信託銀行です。

日本のお金持ちの資産は不動産に偏って
います。

信託銀行はお金持ちが所有する不動産を
有効活用するための支援などを行っています。

大規模な不動産の所有者には、
必ずといってよいほど信託銀行の担当者が
営業を行っているはずです。

また、遺言状などを管理するなど相続対策も
彼らの仕事のひとつです。

ただしここは欧米ではなく日本。

シャンパン片手に説明を受けるというような
サービスはありません。

ごく普通の銀行マンが説明してくれます。

もっとも冒頭でも触れたように、
日本の銀行でも富裕層向けサービスに
力を入れるところも出てきています。

1000万円くらい用意できれば、
銀行が用意するサロンで各種の手続きを
することが可能です。

欧米型プライベートバンクの雰囲気だけでも
味わいたい人は、
がんばって貯金してみてはいかがでしょうか。

【土地を持っているお金持ちと、
お金を持っているお金持ち】

日本は平等な国だと思われています。

アメリカは貧富の差が大きく、
日本は皆が中流階級というのが、
これまでのイメージでした。

しかし、このイメージを覆す調査結果があります。

スイスの金融大手クレディ・スイスが発表した
2012年の世界富裕層数ランキングによると、
100万ドル以上の純資産を持つお金持ちは、
日本に約360万人も存在しており、
アメリカに次いで2番目。

しかも、前年より約8万3000人も増えていると
いいます。

しかし、本当にそれだけのお金持ちがいるので
しょうか。

そこには多少の数字のトリックと、
日本特有の事情があります。

最大の原因は円高です。

同レポートの資産額もすべてドル換算で
比較されています。

日本円はドルに対して30年間で3倍に上昇
したことを考えると、
資産の額が膨れ上がっていることも納得
できます。

これに加え、日本特有の事情として、
保有する資産が不動産に偏っているという
点も大きいです。

■不動産に偏った資産内容

日本の不動産は、国の製作によって実態よりも
はるかに高い価値が維持されてきました。

しかも土地の所有者は高齢者に多く偏って
います。

高齢者は手厚い年金で生活が保障されており、
土地を手放す必要がありません。

結果として、見かけ上の資産額が大きい
不動産が温存され、
全体的な資産額を押し上げているのです。

首都圏の郊外でちょっとした土地を親から
引き継いだ人であれば、
見かけ上の資産が8000万円に達するケースは
少なくありません。

本来そのような人は引退後は土地を売却し、
貯金を取り崩しながら生活をするものですが、
日本の高齢者は多額の年金が保障されて
いるので、
土地を売って生活の足しにする必要は
ありません。

これに円高が作用して、
ドルベースでの見かけ資産が増大する仕組み
です。

見かけ上多額の資産を持っているといっても、
その保有者の多くはふつうのサラリーマンです。

生活は庶民そのものですが、
統計上は富裕層にカウントされてしまいます。

日本にお金持ちがたくさんいると言われても
ピンとこないのは、
このような理由によります。

諸外国のお金持ちは、
金額が同じでもその内容は大きく異なって
います。

資産のかなりの割合が金融資産で占められて
いるのです。

金融資産は土地に比べて自由に運用することが
できるので、
お金でお金を生み出すことができます。

お金持ちランキングの基準であった8000万円の
資産を持つ世帯を前提にすると、
これがすべて金融資産であれば、
3%の利回りで240万円もの年間収入と
なります。

5%で回れば400万円です。

8000万円の金融資産をもっていれば、
本業からの収入に加えて240万円が
プラスされるのです。

5年経てば1200万円です。

諸外国のお金持ちは、
こうしてどんどん資産を増やしていきます。

一方、自宅の土地鹿資産のない、
日本の見かけ上のお金持ちは資産が
増えることはありません。

もっとも金融資産を多く持っていると、
使い道の自由度が大きいだけに、
お金を使い切ってしまうのも早いです。

特に浮き沈みが激しい事業でお金持ちに
なった人は、
あっという間に事業がダメになり、
無一文に戻ってしまうことも多いです。

だが一方で、なかなか転落せず、
長期間にわたって金持ちであり続ける人も
います。

これは何が違うのでしょうか?

■転落しやすいお金持ちと、そうでないお金持ち

すぐ転落するお金持ちに共通した項目は
「フロー」でお金持ちになっていることです。

フローとは、経済学の用語で毎年出入りする
お金のこと、
これに対して「ストック」は、
その結果として溜まったお金のことを指します。

フローでお金持ちになるということは、
物やサービスを売って利益を出し、
その利益が大きくなることを意味しています。

単純に考えれば、
年収がどんどん上がり5000万円や1億円に
なったと考えればよいです。

フローでの儲けは手っ取り早いが、
ヒットしていた物やサービスが売れなくなれば、
すぐに収入が減ってしまいます。

減った収入で支出をカバーできなければ
即破産です。

確実に儲かるとわかっているものに対しては
皆が参入したがるので、
競争が厳しくなります。

その結果、利益も少なく、

よほど大資本で勝負しないと勝てないという
状況に陥ってしまいます。

一方、ニッチな分野は競合が少なく、
うまくヒットが出ると利益を独占できます。

しかし市場の規模が小さいので、
いつまでもその事業を続けていくことが難しい
です。

急にお金持ちになる人は、
たいがいニッチな分野で活躍している人
なので、転落も早いのです。

これに対してストックで儲けている人は
寿命が長いです。

ストックで儲ける人というのは、
不動産を運用したり、
自分が経営する会社を上場させたりといった
具合に、
自分が持つ資産が値上がりすることで資産の
規模を大きくしている人たちです。

ストックも経済状況を反映するので、
未来永劫価値が持続するわけではありません。

リーマンショックのように一夜にして資産価格が
暴落してすることもあります。

しかしそれはかなり珍しいケースであり、
一度まとまった資産ができれば、
そう簡単になくなることはありません。

ストックをベースに事業を行っているお金持ちは、
転落するにしてもゆっくりとしたペースで転落

していきます。

以上から考えると、
基本的にフローで稼いでいて、
流行り廃りが激しく、
資産に転換できないといった条件を
満たしてしまうと、
転落する確率が高くなります。

この条件をすべて満たす典型例といえば、
芸能人です。

【お金持ちを分類してみる】

それでは、世の中に存在しているお金持ちを
いくつかのパターンに分類してみましょう。

もちろんすべての人がこれらのカテゴリーに
分類できるわけでもないし、
そもそも人の分類なんてそう簡単にできるものでも
ありません。

しかし、あえてそれにトライしてみると、
お金持ちはパターン化することが比較的
用意な人種であることがわかります。

作家のトルストイによれば
「幸福な家庭は互いに似ているが、
不幸な家庭はそれぞれに不幸である」らしいです。

お金持ちが必ずしも幸せとは限りませんが、
お金持ちで幸せな人は多いので、
分類は容易になるわけです。

■ザ・日本のお金持ち「土地持ち」

日本の資産家が保有する資産の多くは
土地に偏っています。

日本で資産家と呼ばれる人のかなりの割合が、
先祖から土地を引き継いだ人です。

土地持ちの人物像は先祖から引き継いだ土地の
総量によって大きく変わります。

たくさんの土地を持っていると、
売却したり運用したりすることで収益を上げる
ことができるので可処分所得が大きくなります。

あまり肉体を酷使せず
多くのお金を稼げるので、
雰囲気は余裕たっぷりです。

一方、それほどたくさんの土地がない人は、
相続税を支払うだけでも大変な状態であり、
可処分所得も少ないです。

下手をすると、「庶民からの出世魚、
小銭ため込みパターン」の人よりもはるかに
貧乏生活になってしまいます。

土地持ち野心のあるタイプの人のほとんどは、
バブル時代弾けてしまいました。

したがって今残っている土地持ちは、
それほどお金がなく、
地味なタイプの人が多いはずです。

■商売成功成金パターン

あまり規模の大きくない事業を立ち上げ、
成功した人によく見られるお金持ちパターンです。

数もそこそこ多く、
行動がとにかく目立ったので、
結構身近な存在と言えます。

稼いだ金額はそれほど大きくはないのですが、
稼いだ分はすぐに使うので、
実際にバラまいているお金の額は多いです。

格好もコテコテです。

全身ブランド物に高級車というタイプがほとんどを
占めます。

まわりは成金などと陰口を叩いたり眉をひそめたり
しますが、
本人は「成金」で趣味が悪いとは思っていない
ので、ほとんど意に介していません。

商売には波があるので、
あるときは羽振りがよくても、
あるときにはお金がなくなってしまいます。

しかし、このタイプは鼻が利く人が多く、
商売が軌道に乗ると再び現れてきます。

■庶民からの出世魚、小銭ため込みパターン

日本特有のセコい感じのお金持ち。
公務員や大手企業など安定的な職業について
いて、親から自宅を相続し、
貯金をしていくうちに資産家になってしまった
というパターン。

当然高齢者が多いです。

資産家とはいっても、

自宅の家屋敷と貯金なのでたかが知れて
いますが、
日本の土地が高いことも影響して、
退職金などが入ると億の単位になることも
あります。

このパターンのお金持ちの実態はサラリーマン
なので、
人間的には面白みのない「まじめ」な人が
多いです。

貯金が大好きで、お金を派手に使うことも
ありません。

自家用車も国産車が中心です。

株式投資など「犯罪」なので、
もってのほかです。

銀行と国を異常に信用しており、
個人向け国債の最大のお客さんです。

また、住居用の不動産に対しても強い
信仰心があり、
普段はほとんど消費しないのに、
息子夫婦の、マンションの頭金はポンと
出したりします。

■もっともお金持ちらしいのは実業家

世間でいうところの「資産家」のイメージに
もっとも近いのは、
やはり実業家かもしれません。

しかし実業家には大きく分けて2種類あります。

地域密着型の企業を親から引き継いだ
保守的な事業オーナーと、
外資系タイプの事業オーナーです。

保守的な事業オーナーは、
いわゆる「地方の名士」的な人が多いです。

会社の役員報酬に加えて株式の配当も
あるので、
本業が儲かっているうちは可処分所得も高く、
生活はリッチです。

親族経営ですと、
経費の支出も公私混同になりがちなので、
さらにお金は自由になります。

したがって、土地持ちのお金持ちよりも、
たくさんお金を使える人が多く、
水商売のお店にとっては最大級のお客さんと
なっています。

ただ雰囲気は閉鎖的で、
会社をオープンに拡大しようという意向は
あまり持っていません。

一方、同じ事業化で家業を継いだ人でも、
アメリカ型価値観タイプの人は、
まるで雰囲気が異なります。

留学して MBA を持っていたりして、
会社の株式を上場することにも積極的です。

ストイックな性格で、
親族が会社を私物化することを毛嫌いする
人も多いです。

株式を上場すれば、
途方もない金額になるので、
資産規模という意味では、
どの資産家よりも金持ちです。

しかし、ストイックな性格からムダ金は一切
使わないので、
まわりには金払いが悪いと思われていることも
多いです。

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